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心理学

臓操病は戦争という恐怖からの逃避現象

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日本陸軍の臓操病は、かつての古典的なヒステリー、無意識の演技による、戦争という恐怖からの逃避現象だったのだが、興味深いことに、第一次世界大戦のときには、米国の陸軍にも日本陸軍と同じようなヒステリー型が多かった。

日本陸軍では、ヒステリーなどという横文字を使うのは国の恥だといって、病人たちを臓操病と呼んだ。臓器が騒ぐ病気である。しかし、このような身体による演技の結果、南方戦線に送られることなく、内地で休養し、あたら一命を失わないですんだ、あるいは南洋の孤島から内地に後送されて、砕しないですんだという人々もいる。

ところが、第二次世界大戦になると米国の戦争神経症は、演技型の症状が減って、不安緊張で夜眠れないとか、心臓がドキドキするとか、お腹が痛くなるなど、自律神経性の症状が主にあらわれるようになった。この違いは戦闘様式の変化に由来している。

日本陸軍は第二次世界大戦でも依然として米国陸軍の第一次世界大戦のときと同じような肉弾戦モデルの戦闘方式をとっていたために、身体の運動や筋肉の系統に故障をあらわす戦争神経症が多かった。

目に見えない敵と対峙

米国陸軍は第二次世界大戦では第一次世界大戦当時のようないわゆる肉弾戦を演じるという戦闘方式をとらなくなっていた。つまり、遠隔戦でレーダーを張り巡らせて、目に見えない敵と対峙し、長いこと緊張・不安の中にいる。このような戦闘様式によって戦争神経症の病気の形態が変化したのである。

このような心理には、事と次第によってはだれもが陥る可能性を持っている。通の人は、そうなるのもやむを得ない、それなりの心の状況の中で妄想的になるのだが、どんなときにも頻繁にこのような疑い深さや不信の心理にとりつかれて悩む人がいる。

身体によるこのような演技には、実にさまざまの形のものがある。その一つは意図的に身体を使った演技である。これらはもちろん許病であり、場合によると作為病などと呼ばれる。この事実は昔ながらの肉弾戦によるパフォーマンスを中心とした古典的な戦闘様式の場合には、古典的なヒステリーがたくさんあらわれるということを物語っている。

-心理学

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