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心理学

自由すらやはり迷妄を含んでいる

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自己実現は、人間の自由のあらわれであり、自由人のようなイメージを多分にもっています。しかしこの自由すら、やはり迷妄を含んでいるのです。そもそも自由という概念は、、不満等に対して生じてくる。解放の過程であって、本来は状態像に関するものではない。したがって自由な理想郷とか、完全な自由とか、自由になるほどょいとかいう規定をしようとすると、とたんに矛盾をきたしてしまう。

私たちは無心の自己超越を、仙人的、超世俗的かず、さりとて現実社会の中で迷妄のない境地が訪れることもできない。共同存在意識のイメージで本書を結ぶ前に、迷妄を認識し、しかも社会生活では、その迷妄を完全に避けることはできないということを認識しておかなければならない。

カウンセリングや人間教育における人間性の解放や自由にしても、それを抽象化して端的におしすすめていこうとすると、無為または自我崩壊精神病や暴発行動)につながってしまう。極端な無政府主義が、破壊的混乱に陥るのと同じです。

心の発展を図式的に決めてかかれない

心の発展を図式的に決めてかかれない。心の成長に客観的な段階があることはたしかなのですが、その現われ方は、一人一人の個性によって非常に違うので、おそらく万人に共通した具体的な尺度を作るのは不可能。いわんやひとつの尺度で、自他を比較して評価できるようなものではありません。

私たち人間に、手と足が二本ずつしかないことだって不自由といえばいえる。細胞の膜があることは、やはり不自由なことです。しかし手足が二本ずつであり、細胞膜で限定されているからこそ、つまり束縛があるからこそ、自由が存在する。自由とは、やはり束縛の中のたえざる過程だといわなければならないでしょう。

たとえば自閉的な性格の人は、いわゆる常識的な開かれ方はしないし、あえてそれを強要されれば、生命的にも枯れて、本当に閉ざされてしまうでしょう。内向的な人と外向的な人とでは、開かれ方や深まり方も違います。いや、本当は個人個人、開かれ方も、交わりかたも、無心への道も、まったく違ってよいのです。

-心理学

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