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医療

人生いろいろ、ケガの人生色々

投稿日:2015年4月14日 更新日:

今のご時世、もっとも実入りがいいのが、土木作業員である。学生最後の夏休みにアメリカ一人旅を計画した大学4年生のO君は、学業そっちのけでアルバイトに精を出していた。3Kの代表格とも言われ、年中人手不足のこの業界、体力だけが取り柄のO君は引く手あまたである。睡眠不足の上、食費も切りつめていたのでは、ガタがくるのはあたりまえ。O君は毎日ビルからビルへと稼ぎまくり、おまけに深夜の下水道工事まで手伝うようになったが、夏休みまであとわずかという時、この起こるべき事故が起きた。

その日、O君はビルの足場の上で作業をしていた。もうろうとした頭で立ち上がったそのとき、足を踏み外して真っ逆さまに落下してしまった。地上40メートルの高さである。ケガは全身打撲右大腿部複雑骨折、助骨4本骨折、左足首、および左手首捻挫、右手指骨折ほか。O君は落下中に飛び出た鉄骨に何度もぶつかりながら、空中大回転をして、地面に激突したのである。全治6カ月の重症であった。

包帯をぐるぐる巻きにされたO君は

病院のベッドの上で、包帯をぐるぐる巻きにされたO君は、その姿もさることながら、心理的にもまさに生きる屍。こんなヒサンなオレの人生って。アメリカ旅行どころか、大学卒業、来期の就職さえも危うい。しかし、見舞客はだれもが口をそろえて、本当だったら死んでたぞ。おまけに担当の医師までが、たしかにまっすぐ落ちていたら死んでましたね。よかったじゃないか。ケガですんで。そんな悲嘆にくれるO君を立ち直らせてくれたのは、隣のベッドのS氏であった。

O君より1週間遅く入院してきた彼は、50歳の会社役員。O君は初めて、人生の深奥に触れた思いがした。自宅の庭で自慢のシャラの木の枝を下ろしていたとき、高さたった2メートルの立が倒れてころび、庭石に腰をぶつけてしまった。しかも脊椎損傷。40メートルの高さから落ちた人間と脚立から落ちた紳士。この運命の明暗。内心の落胆はいかばかりかと、まわりは思うところだが、S氏は日々平常心をもって、家族を思い、急転した自分の将来を思い、自分の運命をしっかり受け止めている。O君の軽はずみな人格に、この出会いがどれほどの重みをもたらしたかは、いうまでもない。

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