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心理学

自己超越の体験などに見る完全な静寂

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西洋の、キリスト教的背景をもつ自己超越の体験。たとえばウイリアム・ジェームスの著作に引用されているスターバックの手記においては、次のようなことが記されています。魂が無限者の中に展開し、内外の両世界が一致し、「自分の霊と神の霊との融合を感じた」いう体験がのべられています。そして「この経験は大交響楽の効果に似ていた。交響楽の奏せられる時、分離せる各音の全体が、一つの抑揚せる和音の中に融入しあの完全な静寂は、もっと荘厳なる沈黙のため陳然とした。

死に直面したある坊さんは、ある夜突然心の内容がまったくなくなった体験をもち、囲の壁も、天井も、畳もなく、透き通った明るみもなく、色も見えなければ重くも軽くもなく、自分の身体すらないという、まったくの無一物になってしまいました。

そして翌朝めざめて外をみると、今まで自分の外にみえていた周囲のものいっさいが自分の内にみえていたという。そしてこの大宇宙そっくりが真実の自己であることが自覚され、もう本当の自分は死なないのだという実感に至ったのでした。

暗黒は何ものかの現存を示したが

暗黒は、何ものかの現存を示したが、何ものかが見えないので、ますますその現存感が深かった。自分は、自分の存在と同じように、彼の存在を疑わなかった。実に、そういえるものなら、彼と自分との両方を比較すると、自分の方が実在の程度が少ないと感じたという。

ジェームスは、神秘体験を「個人と絶対とを分かつ通常の境界を打ち破る」ものであるとしています。有名なャコブ・べーメの「無と化すときに神である永遠者の中にある」という言葉や、パウロの「もはや私が生きているのではない、キリストが私にあって生きているのだ」という言葉も、すべて軌を一にするものだといってよいでしょう。

ジェームスは、神秘体験の持主として有名な聖テレサの自叙伝を紹介していますが、ここでは体験の訪れる前の苦悩、一転して起こる活動性や幸福への参与、生き生きした慰安、本来無一物であることの悟り、地上の何者にもとらわれない等々のことがのべられています。

-心理学

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