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心理学

自己、自分、自我などの言葉を常識的に漠然と使ってきた

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単純論理的に、自己実現をきめつけて規定するわけにはいかない。ところで今までの論議において、自己、自分、自我、個我、個人的自己、などの言葉を、常識的に漠然と使ってきました。しかし真の自己実現が同時に自己超越であり「真の自己は普遍的自己である」というようないいかたが成立してくるからには、常識的な意味での個人的自己を自己とよぶことは誤解を招くでしょう。

自我が柔軟に開かれていくために、東縛的体制的自我の力にたよらなければなりません。逆にいうと、自我の力が前提になってこそ、はじめて自我をこえた開かれを疑問なく志向できる。もちろんこの場合、自我とは個人主義的自我自分のための意志と努力の座である必要はなく、共同我のようなもの、つまりみんなのための工夫と努力の座であってよいわけで、その方が、個我からの開かれを準備するためにも好都合だということは、うなずけると思います。

以後は用語をはっきり使いわけ個人的自己に対して、個をこえる存在的本質をいう場合にのみ自己とよぶことにし、そのへんが漢然としている常識的用法が必要なときは自分とよぶことにします本当は自分とは日本に特有な、自然から自ら分かれたもの、あるいは個人の分有するものというニュアンスをもつのですが、それは問わない。

自己とは他者や自然界との交わりの中で形成

自己とは、他者や自然界との交わりの中で形成され、その中で現実の目的実現のためにいや、人格の統合のためにもある程度恒常化、絶対化した体制(自我にたよらざるをえない。しかし自己実現の本質は、その体制にあるのではなくて、瞬間瞬間の体験、交流、表現にある。だから人間は自己実現の極においては、個我も個人的自己もこえて、無心に他者や自然界との交わりの中に没する。

個人的自己および自己の、その体制的機能の面が強調されるときに個我または自我という言葉を使いたいと思います。人間の自己実現は、一人一人の自己のかけがえのないユニークさが、十全に、瞬間瞬間の運動として発揮されることにある。

-心理学

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