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心理学

約束を忘れるメカニズム

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たしかにI君の場合にもこのもの忘れ心理が働いている。しかし、直視したり思い出すのが不倫快だから忘れているというだけではない、もう一つ大きな感情の動きに由来する面がある。約束したときと別のときでは、その感情状態がまったく違ってしまうために起こるもの忘れである。

彼はそうやって、その場を全部取り仕切って、いつの間にか自分がそこの主役になるとご機嫌がよくなる。しかし、みんなは彼のこの手前勝手な行動に振り回される結果になる。もの忘れの底には、心をスプリット分割させるメカニズムがあるフロイトはもの忘れの心理について、だれでも人間は不倫快なことを忘れたいという願望を持っていることを指摘した。

あまりにも感情の動きが大きいために、約束したときの感情と別なときの感情のつながりがない。あれほど親しそうに話をしたのに、別なところで会ったとき、まるで他人ーというよりは、会ったこともない人のような態度、素振りをする。どこか別なほうを見つめていて、自分がまったく無視されたと言って、だれもが傷つく。これもまた、もの忘れと同じような心の動きである。

約束を忘れるのも同じメカニズムで起こる

約束を忘れるのも同じメカニズムで起こる。彼の内面の体験としては、自分が約束したことがまで別人が約束したようにしか感じられていないのだ。自分が約束したという事実だけは、周りから指摘されると思い出すのだが、同じ自分が約束したという実感がない。だから、みんなに責められると、何で俺が悪いんだ、約束したのはここにいる俺じゃなくて、別な俺なんだ。その俺に、俺は責任はないというような気持ちになる。

自分が関心を持ち、感情を向けているものだけにしか心が向かないので、関心がなくなり、感情が向いていないときにはまるで人を食った態度になる。見えていても見ない。そこに相手がいても、相手がいることを実感しないという心の状態に陥る。だから、周りからも倣然とした態度に見える。しかし、実は内心、少し戸惑いがある。

-心理学

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