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惑星探査機が水星を訪れた時

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・惑星探査機が水星を訪れた時

一九九四年、NASAは月の両極に水が氷の形で存在していることを示す有力な証拠をとらえたと発表した。総量は一千万トンから三億トンと試算されている。中性子分光器という観測装置を使い、水を構成する水素原子に当たって減速した中性子をとらえて、間接的にその存在を探ったものである。

これまで月には水が存在しないといわれてきたが、一九九四年に月の近傍を通過したアメリカ国防総省の探査機クレメンタインによって月の南極のクレーターの底には氷が存在四すると思われるデータが得られたために、ルナープロスペクター号はその確認の使命も帯びていた。

水星を訪れた唯一の惑星探査機マリナー10号が写真撮影に成功したのは、水星表面の約六割である。従ってわれわれは水星の素顔の半分ほどしか知らないのだが、その半分が示す水星像できわだって特徴的なことは、月面にも似た大小無数のクレーターの存在だった。

水星の地形で特に注目すべき点は、高さ数キロ、長さ数百キロから千キロも続く断崖である。それも通常の正断層地形や地溝ではなく、圧縮する力に起因して生じる逆断層地形である。このような地形が水星の全域に見られるということは、かつて水星が収縮したことを意味している。

惑星探査機マリナー10号

カロリス盆地と命名されたものは、直径千四百キロにも及んでいる。千四百キロといえば水星直径の三分の一に迫る大きさである。同じような規模の衝突盆地は月や火星でも発見されているが、いずれも天体直径の三分の一程度である。

これはそれ以上のクレーターをつくるような巨大衝突では、天体そのものが破壊されてしまうからだろう。

地球型惑星では内部の核(コア)とマントルが分化する時に収縮が起こるが、断層とクレーター地形の比較からすると、水星ではそうした収縮が誕生して間もなく起こったと考えられる。

惑星探査機マリナー10号は水星にNとSの二つの極を持った磁場の存在を観測している。地球表面の百分の一程度の弱い磁場だが、これは水星が地球と同じく鉄・ニッケル合金のコアを持つことを示唆している。

惑星探査機が水星を訪れた時、こういった発見があったのだった。

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