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宇宙

宇宙船火災の悲劇

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アポロ1号の宇宙飛行士には、オリジナル・セブン、(アメリカ最初の七人の宇宙飛行土)の一人、バージル・グリソムと、ジェミニ4号で宇宙遊泳を行なったエドワード・ホワイト、それに新たに選ばれたロジャー・チャフィーの三人が決定していた。

NASAはありもしない不安の影に怯えて先を急ぎすぎたといえるかもしれない。さしずめノーマン・メイラーなら、月の狙気がアメリカに影を落としたとでもいうような事故が、アポロ1号打ち上げの三週間前に起こった。

六七年の一月二十七日、彼らはケープケネディに据えられた巨大なロケットの最上部でアポロ宇宙船に乗り、打ち上げの模擬実験を行なっていた。午後六時半、事故は何の前ぶれもなく発生した。

NASAに強い衝撃を与えた

ごく普通の実験中に起こったこの悲劇は、NASAに強い衝撃を与えた。有人飛行計画はすべて白紙に戻され、アポロ計画全体の総点検が始まる。宇宙船そのものの改良はむろんのこと、船内の気密酸素の濃度や宇宙服の素材などの修正、再実験が繰り返される一方、アポロ2号から6号にいたる五回の打ち上げ実験はすべて無人で行なわれた。アポロ計画は、最初の頃はじゅうぷうう満帆にはいかなかったのである。月に到着するまでには、多くの苦難を乗り越えてきている。

「火事だ!」というチャフィーの声がしたかと思うと、宇宙船の内部に突然炎が燃え上がり、またたくまにー叫び声からわずか十四秒後ーカプセルは崩れ落ちた。後の検証によれば、何らかの原因で電線が火花を発し、純酸素で高気密化した船内を一瞬のうちに焼き尽くしたのである。三人の宇宙飛行士は黒焦げの宇宙服をつけたまま、一酸化炭素中毒死していた。

三人の宇宙飛行士の死から二十一カ月後、NASAはようやくアポロ計画における最初の有人飛行に踏み切った。アポロ7号である。この飛行の目的は宇宙船の本体である司令船(CSM=コマンド・サービス・モジュール)のテストにあり、それも地球軌道上においてだから、ジェミニ計画で何度も経験した飛行だった。それでもNASAの姿勢は慎重をきわめ、アポロ7号が十一日間の飛行から無事帰還したときには「百一パーセントの成功だった」と、喜びを隠そうとしなかったのだった。

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