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心理学

うつ病と思い込み

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困ったことがある。それはA子さんの噂話の中に、ときどきとんでもない思い込みがまぎれ込むことだ。「この間、うちの太郎がすごく深刻な顔をしていたのよ。それとなく見ていたら、こっそり一人で屋上に行ったの。飛び下りるようなことでもするんじゃないかと思ったの。何か思いつめていて、あのままだとあぶないわ。何とかしてあげなくちゃと言う。

情報を教えてもらうために、こちらも親しんで、いろいろなことを打ち明ける。ますます彼女の中には情報が蓄積され、裏話好きのA子さんは目に見えない力を発揮する。ここまでであれば、噂好きのA子さんで、どこの職場にも必ずといっていいほど存在する一つのタイプである。

この噂はたちまち何人かの口に伝わり、太郎は上司に厳しく叱責されたのがきっかけでうつ病に取りつかれ、自殺を図ろうとした、という話になった。この話は当然、太郎の耳に入った。太郎にはまったく身に覚えのないことだ。たまたま前の晩、飲み過ぎて一日酔いで気分が悪くなったので、ちょっと屋上に行って冷たい空気に当たって戻った。

うつ病になって屋上から飛び下りるのではないか

A子さんはそのとき、太郎がうつ病になって屋上から飛び下りるのではないかと本気で心配してしまった。いや、心配だけではない。本当にそう行動すると思ってしまったのだ。たしかに太郎にも少しは上司とトラブルがあって、そのことをチラチラとA子さんに話していたのりるとか、うつ病なんてとんでもない。

「どうしてそんなふうに思ったのかなあ」、「いやあ、それはA子さんがうちの太郎、太郎とかわいさあまって、心配しすぎているためだろう」などと職場で話される。A子さんにすると、まったくの善意である。悪意で言ったのでもなければ、悪い噂を流したつもりも毛頭ない。

しかし、A子さんはときどきこういう一方的な思い込みをして、それを本気にしてまるで本当であるかのように人におしゃべりをしてしまう。それは彼女の世話好きや同情心に発し、相手が傷ついたり、困ったりしているという思い込みで起こるのである。

-心理学

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