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登攀技術の習得は読書や一度や二度の講習会で習得は難しい

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余裕のある山行では快適さを優先してもそれは個人の自由ですので構わないと思います。個々のノウハウを書く余裕がありませんが、いくつかの原則があります。ひとつは素早くできるようにするということです。たとえば肉や野菜をあらかじめ妙めてペミカン状にしたり、お米はあらかじめ洗っておくなどということです。またテント設営の時の分業や炊事の時の分業などもそうです。最近では乾燥食品や無洗米といった商品もでてきました。

もうひとつは濡らさないことです。これは衣服もそうですし、テントの中や小屋の中もそうです。雪のある時期にはタワシを持ち、靴やザック、衣服に付いた雪を落としてから小屋やテントに入るとか、炊事の時にこぼしたり倒さないようお盆を使用するといったことがこの類です。山の仕事、山の暮らしは登山家でもある高桑信さんが、山で出会った山の人たちや暮らしがどんどん失われていることを目の当たりにし記録されたもので、ゼンマイ採りや炭焼きなど、厳しく美しい日本の山を仕事の場と選び、そこに暮らす人たちを描いた物語です。

やさしい目を持って山を見ることは

このようなやさしい目を持って山を見ることはいわば心のステップアップと言えるでしょう。生活技術が一通りできるようになればいよいよ登攀技術の習得ですが、これは正直に言ってある程度の体力を必要とします。したがって体力に自信のない人は植物や鳥類などの知識をレベルアップしたり、地誌や歴史を学ぶなど登山の奥行きを深くしていくといったステップアップをおすすめします。

年齢の夫婦の方が岩登りを独学で勉強し北鎌尾根から穂高まで縦走したという記録もあるくらいですが、あまり遠回りしている時間はありません。もちろん独学も不可能ではありませんが。登攀技術は読書や一度や二度の講習会で習得できるものではありません。山岳会に入るか、ガイドの個人レッスンや講習会を継続的に受ける必要があります。

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