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環境問題

地球温暖化で南極の氷が溶け出した

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思えば、世界最南端のドレーク海峡航海中の船舶からチリ経由で寄せられた「大変だ!巨大氷山の群れが漂流中!我々は閉じこめられた!」というSOSが、悲劇の始まりだった。世界各地から、緊急報告が次々と送られてくる。二〇五〇年七月×日—。ニューヨークの国連本部事務局は、緊張の中にあった。

ホーン岬沖では、すでに一九九五年、巨大永山がアルゼンチン政府によって確認されている。その大きさは、推定面積二九平方キロメートルというから、ざっと淡路島の五倍の規模だ。氷山のサンドイッチに遭ったら、巨大船もスクラップ。そのような巨大氷山の流出が年々増加を続けているのだ。

飛びこんできたのが、南極の氷の大規模な崩落を伝えるニュース「最悪の事態!巨大津波が発生するゾ!」ーと誰かが大声を上げた。地球の温暖化によって南極の氷が解け出し、世界の海の水面が徐々に上がり、もう海面上昇は二メートルに達していた。小さな島々は水没しつつあった。リゾート天国モルジブなども例外ではなかった。

巨大な津波を伴う急激な海面上昇が生じる

事態は、間髪を入れぬ速さでそのとおりになった。なにしろ巨大津波の足は速い。時速三〇〇キロを超える。これまでのように徐々に進む解氷ではなく、南極大陸の氷そのものが大規模に崩れ落ちるのだ。つまり、巨大な津波を伴う急激な海面上昇が生じる。

国連が緊急警報を発令。津波の破壊力は想像を絶する。津波の高さは海面上昇分の数倍になるから、約四〇メートルの津波ということになる。高さ四〇メートルといえば、一五階建てのビルに相当するのだ。

このパワーで襲われたら、街はひとたまりもない。ペルシャ湾では、海底油田が大爆発を起こしていた。さらに日本からは、若狭湾沿いの原子力発電所壊滅のニュースが入っていた。原発は世界ですでに五基が事故を起こしている。レべル七、つまりチェルノブイリ以上の放射能を世界の空にまき散らすことになる。これは、もちろん仮想の話だが、こんなことが現実に起きればどうなってしまうのだろうか・・。

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