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天井のガラスの壁は煙が広がるのを防ぐ

投稿日:2017年8月14日 更新日:

天井のガラスの壁は煙が広がるのを防ぐ

天井のガラスの壁の正体。天井から垂直にぶら下がるガラス製の壁のようなもの。実はコレ、ただの飾りではない。俗に垂れ壁、正式には防煙壁といい、火災が起きた時に重要な役割を果たすものなのだという。

火災のときに煙の流動を妨げるように天井から50㎝以上下げた壁、のことです。透明ガラス製のものが多い。何平米に垂れ壁を設けて、煙が様々な所に拡がらないよう(煙は上にいくので)垂れ壁をもうけなくてはならないというのがある。

昔は、網や線の入ったガラスが主流だったが、今は網や線入りガラスに加えて耐火性や耐熱性の優れた網や線の入っていないタイプの物も多くなっている。

言葉ではピンとこなくても、写真を見ればあ〜、アレと思う人がいるはずだが、オフィスや百貨店、スーパーの天井から垂直にぶら下がるガラス製の壁のようなもの、一体何のためについているのだろうか、疑問に思ったことのある方もいるだろう。

火災時に発生するけむりは、一酸化炭素・有毒ガスなどを含み非常に危険だ。防煙壁にガラス製が多いのは、普段の見通しをよくするため。網入りで、火災の熱によって割れて飛散しないガラスを使用しています(防煙壁を製造する日本板硝子広報担当)。けむりの流出を防ぎ、視界を確保して避難や消防活動ができるようになるのだからすぐれものだ。

国土交通省の施行令によると3階建て以上で延べ面積500平方メートル超などの条件に引っかかる建築物には排煙設備を設置する必要があるが、床面積100平方メートルごとに幅50センチ以上の防煙壁で区画すればOKなど、細かい規定がされているようだ。

煙が急激に横に広がるのを防ぐ

2004年、火災で3人の犠牲者を出したさいたま市のドン・キホーテ浦和花月店も、建築基準法上は防煙壁が必要な施設だった。設計図面では描かれていたし、設置されていたような跡もあったが、天井が落ちるなどして完全に焼失したため、実際にあったかどうか確認できませんでした(さいたま市建築行政課)とのことだ。

設置基準は建築基準法施行令で定められています。火災で発生した煙は、上にのぼった後、天井に沿って横に流れます。そこで、天井にあの形状の壁を設置することで、煙が急激に横に広がるのを防ぎ、初期避難をしやすくするのです(国土交通省建築指導課)。

気になるのは、防煙壁を設置することでどのくらい避難時間を延ばせるのかということ。しかし、どこに聞いても的を射た答えは返ってこなかった。排煙設備の規定が追加されたのは1971(昭和46)年。40年以上も前なので、細かい資料が手元に残っていません(国交省建築指導課)、とのことらしい。

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