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高尾山の登山は人気だが先に連なる山々を発見してほしい

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身近に山の話をしてくれたり、山に連れだしてくれたりするベテランがいればいいのですが、そうそう都合よく事は運びません。山を知りたいと思ったら、何よりもまず山の本を読むことです。いわゆる入門書や技術書ばかりでなく、小説やエッセーも参考になります。手近な先生は、やはり山の本になる、という次第です。

昨今、夏の富士登山がブームです。春夏秋冬、高尾山が大人気です。それはいいことだとは思いますが、山大好き人間のぼくとしては、ちょっびり不満です。マスコミのアジテーションに乗せられているだけではありませんか。富士登山者、そして高尾登山者の大半が、山を発見できてないと思えるからです。

ぼくが山を始めたばかりの高校生の頃、ハイカーという雑誌を読んでいました、というあるベテラン登山家。同誌には英文学者であり登山家である田部重治さんの、日本アルプスと秩父巡礼が連載されていました。いつの日か、こんな素晴らしいルートに足跡を残してみたいもんだと思ったものです。たまたま読んだ号には、奥秩父笛吹川東沢釜ノ沢初遡行の順末が報告されていて、日本にもこんな秘境があったんだと、感動したことを覚えています。

高尾山の先に連なる山々を発見してほしい

後年、昭和山岳会で基本を学び実力を養ったぼくは、釜ノ沢を遡行して高校生の頃の思いを果たしました。ハイカー誌のおかげで、自分の山を一つ発見できたというわけです。井上靖さんの小説氷壁も面白かったですね。この小説のおかげで、自分が登ってみたい山として、前穂高岳東壁を発見し、北穂高岳滝谷を出合いから入って雄滝、滑滝を越えて行くという登り方があることを発見しました。

釜ノ沢を遡行しただけでは終わりませんでした。流木を集めて川原で楚き火、炎が天まで焦がしたのも懐かしい思い出になっています。昭和山岳会を卒業し、蒼山会同人という自分の山岳会を創立したぼくは、仲間を募って笛吹川東沢流域の枝沢を次々にトレースしました。どこぞの繁華街の人気ラーメン店の行列のように高尾山に登るのではなく、高尾山の先に連なる山々を発見してほしいのです。ファッション情報を鵜呑みにするのではなく、自分自身の富士山を発見してほしいのです。

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