太陽は46億年前もの昔から燃えつづけている
太陽は、46億年前もの昔から燃えつづけている。いくら大きいとはいっても、どうして太陽はこんなに長い間、エネルギーがなくなることもなく、燃えつづけることができるのだろうか。
太陽はどうして長く燃え続けることができるのか不思議だ。太陽は46億年前にできた天体であると言われている。
46億年も昔から
ということは、46億年も昔から、太陽は燃え続けているということになる。どうしてそれほど長い間 燃え続けられるのだろうか。
もしも太陽のエネルギー源が石炭だったとすれば、計算上はわずか数千年で燃えつきてしまうことになるので、とても地球上に生命を育むことはできなかっただろう。
もしも石油だったとしても
もしも石油だったとしても、46億年も燃え続けられるのは不可能で、せいぜい5000年ほどで消えてしまう。
だが太陽のエネルギーは、石炭よりもっと強力、かつ長持ちする方法で生み出されているのだ。
核融合エネルギー
それは核融合エネルギーである。太陽では、水素原子核が物凄い圧力でおさえつけられており、四つの水素原子が合体して一つのヘリウム原子核になるという核融合反応が、絶え間なく起こっている。
水素原子核四つの質量に比べ、新しくできるへリウム原子核の質量はわずかに軽い。減った質量は、エネルギーに変わつたのだ。これが太陽のエネルギー源である。
核融合では
核融合では、水素一グラムで石炭1600万グラムと同じエネルギーをつくりだすことができるのだ。
太陽が四十六億年も燃えつづけ、将来も五十億年近く燃え続けることができるといわれている理由はここにあるのである。
燃えているのではなく
あえて表現を、「燃えている」と表現しているが、実は、燃えているのではなく、原子核と原子核がくっつき合う反応である、核融合により、核爆発を繰り返しているのだ。
だから、太陽の熱はとてつもない温度となっている。太陽からかなり離れた地球にも、太陽の熱が伝わってくるのを考えれば、どれだけの熱を発しているかが想像できる。本当に宇宙はとてつもない世界である。