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心理学

開かれた集団主義-社会生活を大事にする心

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人間的実感の身近なあらわれをシャバの生活の中に求めれば、それは愛、人情、善意等々ということになる。おそらくここに、「与えられた道徳」でなく、内的本性の表現としての社会性がある。自己と異質な統制によるのではなく、自己の本質に根ざしているからこそ、それは底力をもっているといえます。

「開かれた集団主義」、すなわち、一人一人の人間の顔の実感にもとづいて、集団や社会生活を大事にする心であり、共同存在意識の共存同在意識たるゆえん。だから開かれた道徳とは、個々の人間の実感にもとづいたものであり、そうであってこそ、政治や思想の圧力のもとでも人間から離れないでいられる。

支配階級の道徳は、つねに社会的要請に応じて概念化された理念として君臨してきました。ところが庶民の道徳はどちらかといえば、概念化しにくい、隣近所の人間の実感にもとづいていたように思われます。それだけに、それは一見弱そうでありながら、根強さをもっていたのでしょう。

みんなのためのひとつの仕事をしていたとします

たとえば何人かの集団で、みんなのためのひとつの仕事をしていたとします。その中の一人は恋に陥って外にデートに行きたい、一人はどうもこの仕事では満足できず、自分を生かすために勉強がしたい、一人は身体の調子が悪くて休息をとりたい。一人一人が自己実現すべきだからデートや勉強を貫くという理想も掲げはしない。しかしそうかといって滅私奉公的な理想を掲げることもしないでしょう。

善意の集団では、あくまでデートするのだとか、あくまで勉強するのだとかいう、みんなと遊離した構えはうまれないでしょう。当人はたしかに、デートや勉強と、共同の仕事との間で板ばさみになる。そして仕事がそんなに忙がしくなければ、デートや勉強の時間を工夫したいとみんなの前に投げかけるし、忙しくてみんなが本当に困ると思えば、一時デートや勉強をあきらめることも、より自然な気持としてできるでしょう。

-心理学

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