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事前の下調べが功を奏する

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事前の下調べが功を奏する。
準備された上で出された短い質問は効果があるものです。話をうまくするのはひとっの才能ですが、才能は自分で培うものです。

そのあたりは東京でも名うての住宅地で、お屋敷がズラリと並んでいました。隣にすわっている課長の家もこうしたものなのかと考えると、この顔つきと家とがどうしても釣り合いがとれません。彼女の趣味は高級な民芸調の道具や品物を集めることと聞いて、W氏は少し安心していました。これがファションだのお化粧だの女性だけしか関心が持てないようなものならともかく、民芸品ならわずかに芸術と共通するところもあると、大急ぎで全国の民芸について種類や鑑賞の方法などを調べておきました。

W氏は門の瓦に恐らくこの家の紋であろうと思われる梅鉢が焼きこまれていたのを見てとりました。誰しも経験することですが、初対面の人と挨拶をすませた直後、ほんの三十秒足らずの間ですが、何とも言えない空白を感じます。門を入って玄関までのわずかな距離は和風の手入れで、令嬢が民芸品に興味があるも容易にうなずけます。かわらぶ着いた家はあまり大きくはありませんが、清潔そうな古風な瓦葺きの門構えでした。

つい意味もなく笑ってしまう人

世なれた人や、話の上手な人はとっさに文句が出るのですが、つい意味もなく笑ってしまう人が多いものです。そして、最初の話題に何を選ぶかに迷ってしまい、月並みなお天気の話になってしまうのです。そんな時に、「いきなりお聞きして失礼ですが、お宅の紋は梅鉢ですか」「はあ?」「いえ、古風な清潔な門なので感心して見ておりましたら、それらしい紋が瓦に入っておりましたので」「これは恐れ入りました。実はこの家は私の祖父が建てたもので」これが相手が話しやすい話題から入ることができると言うものです。こうした自分の目で確かめたことが、事前の下調べの立派な資料のひとつになるものです。

ドアが開きました。課長は電気にうたれたようにピンと立ち上がりました。応接間へ通されて、かしこまってすわっている引っ込み思案の課長にさえ、実はその才能の芽はあるのですが、ただ表に出てきていないだけのことです。父親かなと感じて、W氏も立ち上がりましたが、意外にもそこにあらわれたのは麗しきその人でした。「いらっしゃいませ」ゆっくりと頭を下げ、麗人はみごとなお辞儀をしました。頭を上げた時、W氏は心のなかでウッと喩ってしまいました。

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