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医療

「白い巨塔」のドラマそのままに繰り広げられる派閥争い

投稿日:2014年11月24日 更新日:

大学病院の系列化は、文部省などが中心となって中央に優秀な人材が集まり、地方の病院に優秀でない人材が集中するのを防ぐためにはじめられた。教授は意のままに医局員を動かし、意に沿わぬ者はさっさとクビを切って系列の地方大学病院に飛ばしてしまう。医局内のすべての人事権を握っているのは教授だ。その権限は医局内だけでなく、系列の病院にまで及んでいる。だから教授に対して反抗などできない。

それどころか、何とか教授の目にとまろうと必死になるのが医局員なのだという。国公立大の教授は白い巨塔に描かれていたように、教授会で選任される。選考対象者が一人であれば何の問題もないが、学外からも選考の対象をということになると、医学部全体を巻き込む大騒動になりかねない。次期教授をめぐっての派閥づくりも起こる。

地方の大学や新設の大学では、中央の一流大から優秀な人間を引き抜いてきてテコ入れすることがある。ある地方大学では内科が東大出身、小児科は東京女子医大出身者が占めたため、医学部長選出の時に両派の間で激しい内紛騒ぎを起こしたのは有名な話らしい。何年も苦い思いで我慢してきたのに、いきなり学外から来て上のポストに座られてはたまらないからだ。そこで反対運動が起こるが、教授会の決定には逆らえない。

助手から教授までの序列のそれぞれに定員がある

こんなふうに医局にさまざまな大学の出身者が交じれば、またそれで一問着起こる。大学にはそれぞれの特色があり、同じ病気の診療でも異なった治療法を採ることがある。

教授の数も大学によってまちまちだが、国公立大の場合は規則によって定員が決められている。傾向としては国立大では少なく、私大は多い。助手から教授までの序列のそれぞれに定員がある。だから上のポストにいる人間が辞めないかぎり、下の人間は上にはあがれない。

出世を狙う人間の競争は激しいし、どうしても陰湿になりがちだ。サバイバルゲームに勝ち残るためには、まず次期教授の本命を見誤らないこと。それだけの見通しをもって派閥争いに参加するのでなければ、医局のアウトサイダーとなり、はじき出されることになる。

大学医学部と付属病院の人事はまったく同じで、大学で学生を教えているだけの教授や助教授は存在しない。研究もするし学内で政治的な駆け引きもする。学生を教え、患者も診る。まさにスーパーマン的な人間でなければ、国公立大の教授にはなれないのが実情である。

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