雑学まとめ

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心理学

視覚の恒常現象

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私がAさんを五メートルの距離でみたときと、一〇メートルの距離でみたときは、網膜上のAさんの大きさは二分の一になってい。写真でみれば明らかです。ところが、私の目からは、まったく、同じ大きさに、むしろ二分の一になっていることが信じられない。物差を目の前にあてて、長さをかってみてはじめて半分になっていることが信じられるくらいです。それほど実際の知覚では、背丈の感じが変わってこない。これを恒常現象といいます。

紙の上にボツッと点をひとつだけかく。そうすると、それは誰にでも点としてみえます。ところが、今、部屋を全部真暗にして、光点ひとつだけをつけて、あとは全部何もみえないようにしておく。そうすると、これが一カ所に定まった点にみえないで、チラチラと動いてみえてしまう。

そして背景に何かがみえてきたり他の光点がみえてくると、それははじめて点として固定されてくる。つまり私たちが何かを見ている場合、必ず背景とか、枠とか、その他のものとの関係でみていて、それによって位置や形が定まってくる。したがって、の枠組や、関係がまったく取り除かれると、位置や形の知覚が成り立たなくなる。

全体の背景との関係でとらえられる

同じ大きさだと判断しているのではなくて、知覚そのものがそういうふうに恒的になっている。このように私たちの知覚は、外界の模写ではなくて、私たちの生きる志向性というか、外界との関係によって体制化され、意味づけをもって、そして全体の背景との関係でとらえられるものです。

生まれたての赤んぼうがどんなふうにこの世界をみているかということは、非常にむずかしい問題です。目があいたばかりの赤んぼうは、決して私たちが、この世界をみるようには、みていないはずです。それからまたまったく行動様式の違う人種がいたとしたら、その人たちもこの同じ世界を、決して私たちがみているようにはみないでしょう。私たちの間でも、世界のみえ方はずいぶん違っているはずです。

-心理学

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