雑学まとめ

当サイトでは、明日すぐに友達に話したくなるような、あらゆる情報を紹介しています。

心理学

精神分析の操的防衛機能

投稿日:

スカーレット・オハラは魅力的で美しい女性なので、みんなが彼女の無理やわがままをかなり受け入れてくれる。そのことで自己愛が満たされるのが当たり前という思い込みができあがっている。またそれを活力にしていたのだが、自分を力づけるこれらの自己愛幻想を次々につくり出し、それを活力源にするスカーレットの能力も人並みはずれて巨大である。

博然とした彼女は、「私を愛していなかったなんて、なんてひどい仕打ちなの。私は幻を愛してきたのね」とつぶやく。文字どおり彼女は幻を愛していたのだが、このように自分に都合のいい幻をつくり上げて、その幻を活力にするのが自己愛パーソナリティの特徴である。

彼女はここで、自己愛の傷つきにうちひしがれてうつ状態に陥ったり、活力を失ったままに意気消沈してはいない。彼女は、苦痛や不倫快なこと、悲しいことは一気に心の中で打ち消してしまう。そして、楽しいこと、未来への希望、強さを心の中に思い描き、弱い自分、悲しみや傷つきはすべて心から追い払ってしまう。精神分析では、このような心の働きを「操的防衛」と言う。

彼女はかなりちゃっかりしている

彼女はかなりちゃっかりしている。つまり、周りがこんなに深刻な死の悲しみにひたっているというのに、彼女はあの従妹のメラニーの死を悲しむ暇もなく、自分のことを考えはじめる。そして、アシュレーを失うやいなや、あっという間に彼女は「私には夫レット・バトラーがいた」ことを思い出す。

躍的防衛は英国の精神分析学者メラニー・クラインの定義した概念。悲しいこと、苦痛なことについて悩んだり、傷ついたりしている精神状態から、一挙に、このような心的リアリティを否認し、自分が頼っていた失った依存対象を過小評価し、自分はだれにも頼らず、元気で強いんだという自己像を描き出すことで、苦痛や悲しみを克服する心のメカニズムを言う。

そして今度は、レット・バトラーはまだきっと自分のことを好きなんだと思い込んでいる。だから、自分がバトラーのところに行けば、バトラーはきっと自分を受け入れてくれるだろうという期待を抱くのであった。

-心理学

執筆者:

関連記事

no image

精神的な高みに近づいているかにみえる状態

主体的実存として、一見精神的な高みに近づいているかにみえる状態と、煩悩の泥沼にはいつくばってあえいでいる状態との間に、何ら差別はつけられない。ただ過程としての営みあるのみで、そこにしか人類全体に連なり …

no image

憎悪が募るにつれ、なぜか相手への敬意も募ってきた

スミルノーフがいきなり声をあげる。「これぞ女だこれなら理解できる!ほんものの女だ泣きごともいわず、めそめそすることもない。まるで火の玉、ロケット、火薬だしかし、こんな女を殺さなくてはならぬとは」彼はす …

no image

私は目の前が真っ暗になってしまった

私は目の前が真暗になってしまった。S男になりすましていたとはいえ、私はやはり心の中ではA郎だった。ところがそのA郎としての私の存在の持続が、急に崩れてしまったのだ。もちろん私の記憶ははっきりしているし …

no image

ライオンの求愛行動

求愛中のオスのライオンは、ごくわずかの餌しか手に入らないときも、それを愛するメスに差しだす。ジョージ・シャーラーが感動的な例を報告している。メスに求愛中のオスが、水たまりの近くで一頭のガゼルを見つけた …

no image

交通事故の賠償金目当てで使う仮病

賠償金目当てで仮病を使っているのではないかと言う。しかし、彼はけっして意図的にそうしているわけではない。それがいわゆるヒステリーという病気の本態である。 加害者である会社の社長さんが彼を見舞い、心から …