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ファッション

ルールや強制力の数々に支配されていながらそれほど説ることもない

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死ぬまでファッション・ヴィクテイムでいる私たちは、あの世でもファッション狂騒曲を奏でるに違いないのである。二一〇〇年ほど前の漢代の宰相夫人、幸追も、四九着の素敵な服とともに葬られている。あの世でもファッショナブルでいられるようにという配慮からだ。アイスランドでは、一四七五年に埋葬されたと見られるミイラ八体の一部をハンターたちが発見したが、そこには、あの世へ旅する彼らのために七八着もの服が副葬されていた。ファッションはあの世までは持っていけないなんて、誰が言っただろう?

私たちは、ワードロープや買い物のあれこれ、欲望、さらには自己価値という感覚までも、バカげているのになぜか強制力のあるルールの数々に支配されていながら、それほど説ることもない。こうしたまぎれもない主義信条こそが、私たちを現在のような惨状に追い込んだ一因なのだ。古代エジプトでは、死者は選りすぐった遺品とともに埋葬されることが多かったが、その中には、死後も着るものに困らないょう、衣類も含まれていた。私たちファッション中毒者、すなわちファッション・ヴィクティムには、当たり前になっているお約束があるのである。

さりげなく着こなしているように見せるためには

ジーンズにはストーン・ウォッシュやサンドブラスト、アシッド・ウォッシュなどの加工を施し、明るめの色調にする。まるで、一世紀前に祖父が麦畑で究いていたものを母が引き継ぎ、それをさらに譲り受けたかのような感じを出すため、アイロンで折り目を付け、太ももの付け根あたりにウィスカーができるまでブリーチする。
ドレスやシャツにはあらかじめ鍛をつけておく。

さりげなく着こなしているように見せるためには、お金も時間もかかるものである。デザイナーは、飾りの当て布を縫い付けたり、ジーンズの膝を切ってばっくりと穴を開けたり、縁を擦り切らしたりという細工をする。生地はまっさらな感じを消すために、あらかじめ洗って色地せ感を出したものがいい。現在の私たちのワードローブに関して言えば、ひとつのアイテムの人気はもってもせいぜい数カ月程度なので、買う前からすでに着古した感じが出ていなければならない。

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