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心理学

利己的な体験価値追求者が不遜な態度でいるならば

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あるすばらしい体験をした人が、そうした体験をしえたことに感謝の念をもち、自分と他人との共同意識の中で、その体験が、自分を通して人類に与えられたというようなやや表現がオーバーではあるが意識をもてるときは、仲間たちも、彼を自分たちの代表者として、その体験を喜ぶことができる、そして現実の社会の中では、それが作品に表現されるなどのことで、他の人々にも、いくらかでも伝えられていくような努力がなされていくでしょう。

利己的な体験価値追求者が、「どうだ、オレはこんなすばらしい体験をもっているんだ、お前たちにはわからないだろう」というような、不遜な態度でいるならば、それに対して、他の仲間たちも、自分こそはという意識に縛られてしまう。

人類の共同体験とは、個人個人が体験を意識的に分かち合わなくても、人類全体として、さまざまな個人がさまざまの仕方で生を享受しているその事実のすばらしさでよい。しかし個人が体験価値を意識化し、さらに記憶に貯えていくように、人類全体としても、意識的コミュニケーションによって体験を伝え合い、後世にも残していくのであって、これは共同記憶の問題になる。

集団や人類をひとつの単位として考えると

集団や人類をひとつの単位として考えると、それがもっている記憶とは、個々人の個人的記憶の共通部分ではなく、集団や人類が有史以来残してきたさまざまの記録だということになります。つまり集団や人類として、記録の形で、記憶が次々と積まれていき、共同の精神的財産になってきているのだといえます。

記憶、知覚と同じく、生活と体験を共にする人々がある程度共有しうるものです。また内面的な体験は違っていても、共同の生活記憶がある程度の意味をもちうることは、昔なじみが集まって過去の思い出を語り合うようなときに感じられるものです。しかし共同記憶としてもっともたいせつなものは、おそらく、集団や人類の共同の文化遺産でしょう。

-心理学

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