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心理学

恋愛にある支配的な力

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あるアメリカ企業の重役が、ひとりの同僚についてこんなことを書いている。「どうやらエミリーにたいするわたしの気持ちは、生物学的な、本能的なもののような気がしてきた。自分の力ではどうにもならないし、論理的な抑制もきかない。

とにかく、惹きつけられずにいられない。なんとか抵抗しようとしたし、その影響力を抑えこみ、思うようにコントロールして、否定して、楽しんで、そう、くやしいけれど、彼女から反応を得ようとしたエミリーとわたしがともに人生を歩むことはぜったいにないとわかっていても、彼女のことが頭から離れないんだ」。

恋する気持ちは突然生まれる「わたしよりも強く、神々しいその人がやってきた瞬間より、愛がわたしの霊魂の主となり、わたしを治めた」一三世紀、ダンテははじめてベアトリーチェを見たときのことをそう表現している。彼には恋愛に支配的な力があることがわかっていた。じっさいこの強迫観念の核部分にこそ、そのパワーが潜んでいる。

相手からも愛が返ってくることを

相手からも愛が返ってくることを心から望むようになる。こうした感情的なつながりを求める気持ちは、たんに性的欲望を満たすことよりもはるかに強烈である。「その人が自分に恋をしているかどうかを知るのは、その人とセックスするより重要だ」。

一二世紀中国のロマンスには、シャン・ポーとメイランというふたりの恋人が登場する。「わきおこる情熱を抑えようとすればするほど、ふたりはますます愛にとらわれてしまうような気がした」。恋愛は思わぬときに、いやおうなしに訪れ、抑制のきかないことが多いものらしい。この磁力を感じた恋人たちはどれくらいいるのだろうおそらく、何十億といるはず。

一二世紀のフランスでは、クレティアン・ド・トロアがランスロあるいは荷車の騎士のなかでグイネヴィアについてこう書いている。「彼女は、思いがけずも愛さずにはいられなかった」しかし、いやでも燃え上がる恋心という特徴は、文学のなかにとどまらないのである。

-心理学

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