雑学まとめ

当サイトでは、明日すぐに友達に話したくなるような、あらゆる情報を紹介しています。

医療

インフルエンザウイルスに対する免疫応答、防御機構

投稿日:2018年8月14日 更新日:

感染防御に最も重要になるのは、粘膜での防御機構です。生体の幾重にも重なるインフルエンザウイルスに対する免疫応答のうち、感染防御に最も重要になるのは粘膜での防御機構。

粘膜での防御機構には、血中のIgG抗体が下気道で働く獲得免疫機構、インターフェロン応答などを引き出す自然免疫機構、分泌型IgA抗体を中心とする粘膜での獲得免疫機構が存在し、再感染に際しては後者が中心的な働きをし、感染初期では前者が中心的な働きをします。

異物を取り込むことに特化したM細胞という細胞が粘膜上には存在しており、これが外来抗原を取り込みます。取り込まれた抗原はその直下にある抗原提示細胞に受け渡されます。

粘膜上で防御できれば、上気道の粘膜からインフルエンザウイルスは感染するわけですから、感染自身を防御することが可能です。

IgA抗体産生細胞に分化するB細胞が粘膜下のリンパ装置には多数存在し、刺激を受けた抗原提示細胞により特異的B細胞が増殖し、全身に頚部リンパ節を通り循環します。

人ではアデノイドや肩桃などの粘膜のリンパ装置で、上気道での免疫応答は働きます。

IgA抗体産生細胞は、涙腺、乳腺、子宮の頚管腺、呼吸器、腸管の粘膜固有層や唾液腺、などに再分布。

特異的IgAを、免疫応答部位のみならず全身の粘膜で産生する抗体産生細胞へと分化していきます。

全身の粘膜で同じIgA抗体が作られ

全身の粘膜で同じIgA抗体が作られ、一箇所の粘膜で抗原に暴露されても、分泌されます。

IgG抗体と異なり、分泌されるIgA抗体は、多量体、または二量体を形成します。

このシステムを粘膜共通免疫システムと呼び、私たちの体の全身の粘膜が、粘膜共通免疫システムにより、外来微生物から守られるようになるわけです。

二量体は、同じグループにまとめられる、アミノ酸や核酸などのように分子2つからなるもの。2つの同種の分子や単量体が結合した分子です。

粘膜表面に分泌された多量体のIgA抗体は、非常に有利なインフルエンザの防御機構といえます。交叉防御能を変異したインフルエンザウイルスに対しても有しております。

類似した構造をもつウイルスに対して交差防御能は、予防効果を発揮します。

感染が成立する前に粘膜表面で感染防御ができるので、あらかじめ免疫応答の準備ができあがっている個体においては、感染から生体を守る有効なシステムだといえます。

-医療

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

no image

医者になりたいと思い実際になってみると感じる大きなギャップ

医者の子弟は、医療の現実を見てきているから、医者はこんなものだという見方ができている人たちである。親が医者だから医学部に進んだというケースはけっこう多い。医学部に入ると、医者の子弟が多いことに気がつく …

no image

医者で知識の多い人を見極める方法や良い医者を見極める方法

知識が多い医者かどうかを調べるにはどうすればいいかというと、以下のような方法がある。たとえば、診察室に医学書が何冊も置いてあったり、今日の新聞に載っていた医学トピックスについて熟知していたり、待合室に …

no image

看護師の制服は昔は薄く透けやすかったので

病院の話がテレビドラマ化されると、そのたびに人から美ましがられることがあるようだ。病院では、医者は看護師とすぐに恋愛関係になっていいねというのである。 昔は看護師の下着といえば白の無地に決まっていた。 …

no image

病院で風邪薬をもらわなくても本当は自分で治せる!?

風邪薬はどれほど有効か?もともと風邪の薬というのは症状を和らげるだけのものです。風邪のウイルスを本当の意味で駆逐しているのは、実は患者の体の中にひそむ免疫システムなのです。単なる風邪です、といえる医者 …

no image

心身医学療法を現代の医療に加える

気管支端息は頻回の夜間発作や度重なる入院などが医療費を高めています。気管支端息は代表的なアレルギー疾患ですが、心身症としても古くから注目されている疾患です。気管支喘息に対して、内科的治療のみならず、心 …