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競馬の予想屋さん的発想の勉強

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ある教授は、数学の公式をおぼえるのが中学時代から得意だったと言います。そのおぼえ方がユニークでした。

まず、今まで習った数学の知識を使って、「たぶん、こうすれば、この公式が導かれるであろう」と予想しながら問題を解いていくのだそうです。そのあと教科書に書いてある導き方を見ます。そこで「やっぱり。これでよかったんだ」と予想がズバリ当たれば、感動し、強く印象に残るから、その公式がおぼえられます。

いわば、競馬の予想屋さん的発想の勉強といえます。ただ、ギャンブルの当たりはずれは天国と地獄の差です。一方、自分の予想とはまったくちがうものだったとしたら、それはそれで「なるほど、そうか。そうだったのか」と自分の誤りに気づき、それがまた強く印象に残ることになるから、正しく公式をおぼえることができるわけです。

予想したあと読む後半は

ちなみに、速読の練習で、よくこれと似た方法で練習をします。新聞の一面の下にあるコラム欄の「予想屋」をやるのです。自分の予想とだいたいあっていればいたでよし、ちょっとカスればそれもよし、まったくはずれていたらそれもおもしろく、いずれにしても、予想したあと読む後半は、文章理解力も高まり、記憶にも強く残ります。

このように、失敗やまちがいに気づくことは、記憶にきわめて重要なことです。失敗を恐れないようにしましょう。朝日なら「天声人語」、読売なら「編集手帳」、日経なら「春秋」といったコラム欄を切り抜いて、ちょうど半分のところで折るのです。そして前半を読んだあと、自分がコラムの筆者になったつもりで後半を予想します。

あと、頭のいい「意味づけ」。これをできるだけ早くおぼえてくださいと言ったら、速い人でも三分、遅い人だと一時間以上はかかると思います。三五ケタの数字を完璧におぼえるのは、容易なことではありません。数字は無機的です。意味がありません。だから、ただの数字はおぼえにくいのです。そこで、「語呂合わせ」という方法で、無意味な数字を意味ある言葉に変換して、おぼえようとしてきました。

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