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教育

カリキュラムが時代の要請にそぐわない原因の一つは

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教養としてこれらを鑑賞するのは、よいことだ。百人一首や勅撰和歌集もそうだ。だから、文法などにあまり拘泥せず、教養として学ぶことが望ましいと思う。また、時代の変化にカリキュラムが適応していない面も多い。

古文の場合、文法があまり論理的でなく、しかも時代によってかなり違うので、思考力の訓練にならない。漢文を返り点をつけて訓読するのは、日本独自の方法である。こうした訓練をしても、現代の中国人とのコミュニケーションには役に立たない。

例えば、漢字の書き方を細かくみるテストは、パソコン時代には時代錯誤である。また、ワープロではスペルチェッカ(誤ったつづりを修正する機能)が利用できるので、英語の難しい単語のスペリングも覚える必要はなくなった。

カリキュラムが時代の要請にそぐわない原因の一つは、その作成者や教師が、大学で勉強したことにいつになっても執着し、大学を出たあとで新しい知識を吸収していないからではないだろうか。

暗記教育が不必要といっているのではない

暗記教育が不必要といっているのではない。むしろ逆で、私は暗記・詰め込み教育の重要性を強調したい。若いときに詰め込み教育を受けるのは、大変意義があることだ。「創造力のための教育が必要」といわれるけれども、創造は学習からしか出てこない。問題は、詰め込む内容が不適切なことにある(問題意識がない年齢で詰め込みを行なうことにある)。

あと、開かれた労働市場と卒業後教育を学歴万能主義が批判される。しかし、問題の根幹は、労働市場の閉鎖性にある。終身雇用制のもとでは、企業の採用の中心は新卒段階にならざるをえない。この場合、採用側として最も信頼できる情報は、出身校である。

採用担当者は、冒険して失敗すれば、責任問題に直面する。しかし、出身校を頼りに採用すれば、多少間違いがあったとしても、責任を追及されることはない。だから、学歴主義を打破しようとすれば、労働市場を流動化させなければならない。

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