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教育

テレビが学習に障害を与える危険性

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アメリカの教育心理学者ジョン・ハーリーは、テレビが脳の機能と学習能力に悪影響を与える危険性を指摘している。注意を向ける能力、問題に積極的に取り組む能力、理解しながら読む能力などが、テレビによって脅かされている危険があるという。そして、こうした危険を最小限に抑えるため、テレビを見る時間に制限を加えるべきだと提言している。

テレビ番組を見ながら勉強すると、集中ができないので、能率が低下する。実際、テレビ視聴時間が長い学生ほど、学業成績は悪いという研究報告がある。テレビが脳に与える影響は、もっと深刻なものである可能性が強い。

実験によると、本を読んでいる間、人間の脳波は活動的で早いべータ波が優位になる。しかし、テレビを見ている間は、精神活動の欠如を示す穏やかで受動的なアルファ波が優位になる。そして、「子供を甘いもので育てるとそれに溺れてしまうように、子供をアルファ波にならすと、それに溺れてしまう」。

テレビの問題は他にもある

テレビの問題は、他にもある。もっとも深刻なのは、番組の質である。優れた番組が数多くあることを、否定するものではない。しかし、他方において、金も時間も労力もつぎ込んでいない、その場かぎりの手抜き安直番組が非常に多いことも事実である。タレントと称する人々の思い付きの悪ふざけや馬鹿騒ぎなど、芸も何もあったものではない。

脳をリラックスさせることは、脳にとって必ずしもよいことではないという彼女の忠告は、極めて注目すべきものだ。「セサミストリート」のように一般には「教育的」と考えられている番組でさえ、幼児の脳に悪影響を与えると、ハーリーはいう。即時性の強い視覚的刺激に浸らされると、「読む能が失われるからだ。

テレビ番組の多くは、残念ながら、質がきわめて低い。何回も上演されることを意識して作られた映画や演劇とは、本質的に違うのである。質の低いものに慣らされると、感受性が麻痺してくる。手抜き番組に慣れると、「本物」を鑑賞する力が失われる。これが、もっとも恐ろしいことだ。

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