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寄生法は覚えるべき対象を自分がよく知っている別のものに関連付ける方法

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「寄生法」は、覚えるべき対象を、自分がよく知っている別のものに関連付ける方法である。例えば、「石井さん」を紹介されたら、「友人の石井氏と同じ名前だ。そういえば顔つきが似ているな」というように関連(アソシェーション)をつける。つまり、新しい石井さんを、友人の石井さんに「寄生」させることによって覚えるのである。

ただ、友人の石井さんは覚えるべき対象でなく、すでに知っている対象であることが異なる。これは、二人の間に、「石井姓」という共通属性があることを利用する方法だから、共通属性法の一種と考えることもできる。

われわれが人名を覚える場合に、日本人であれば、覚えやすい。これはアソシエーションをつけやすいからだ。ほとんどの人について、すでに知っている別の人と関連付けられる。

この方法は万全なものではない。再びこの人に会ったとき、都合よく友人の石井さんを思い出すとは限らない。しかし、「石がつく名前だった」程度は思い出せるときに、石川さんだったか石橋さんだったかというような混乱には陥らないで済むだろう。

この方法は逆に利用することもできる

この方法は、逆に利用することもできる。つまり、自分の名前を相手に覚えて貰いたいとき、アソシエーションの材料を、こちらから提供するのである。アメリカ人やイギリス人だと、少し覚えにくくなる。関連付けられる人が少なくなるからだ。中近東や南アジアの人の名前だと、もっと難しくなる。

昔から知られている記憶術である「座の方法」や「フック法」も、寄生法である。これらは建物の部屋や顔などよく知っているものに、記憶する対象を寄生させる方法である。ただ、この方法の一般的な有効性に関しては、大きな疑問をもっている。

簡単な数字や記号を覚えるには、寄生法がしばしば有効だ。例えば、駐車場スペースの番号がSー42であるとき、もし「四十二歳の斎藤さん」という人が知人にいれば、その人をイメージしておけばよい(なお、この場合も、短いものをわざわざ長くして覚えていることに注意)。

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