教育

論理文章の書き方のコツはまず内容を正確に伝えること

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素晴らしい文章で読み手を感嘆させる前に、まず内容を正確に伝えることに専念しよう。そして、つぎには、内容で読み手を感嘆させることにしよう。名文は、そのあとである。文より先に論理文章を書く場合に最も重要なことは、論理の流れをはっきりさせることである。

混池の中から書くに値するものを抽出することこそ、「書く技術」である。かといって、「名文」を書く必要はない。とくに、「人を感動させる文章」を書く必要はない。というより、文章で相手を感心させたり、うならせたりしようとは考えないほうがよい。それより先に、読みやすい文章を書くことを心がけるべきだ。

内部構造をもつ文章において、とりわけ、これが重要だ。「構造」を、つねに意識しよう。本文章がわかりにくい原因の多くは、論理展開の順序がおかしいことにある。論理の流れをはっきりさせるため、できるだけ、メモに書き出す。書くことによって理解することもある。メモで考えを整理してみると、最初に考えていたことと内容が変わってしまうことも、よくある。

日本には文章読本の類が沢山あるが

日本には、「文章読本」の類が沢山ある。しかし、そこで述べられていることの多くは、個々の「文」をどう書くかというアドバイスだ。しかし、その前に、文をどのように配置して文章を構成するかという論理が重要なのである。

A→Bと進んで、またAに戻ってくることがよくある。「いきつ戻りつ」をしてはならない。類似の内容が、数カ所に散在していることが多い。これらは、まとめる。「あれもこれも書きたい」と思うと、論理がはっきりしなくなる。何を書いたかでなく、何を書かなかったかが重要なのである。

なお、「読むこと」と「書くこと」は、関連している。とくに、読むことは書くための必要条件である。読んでいない限り、文章は書けない。学生のレポートで、話し言葉風の表現が時々みられる。これはきちんとした文章を読んでいないか、軽いエッセイを読む程度だからだろう(エッセイでは、意図的に話し言葉や軽い語り口を用いることがある)。

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