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教育

最初に全体的な概念に触れさせておくとのちの具体的内容の学習を早める

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アメリカで経済学を学んだときに大変印象的だったのは、“crucial”ということばだった、と語るある先生(「大変重要な」という意味。ただし、veryinportantとはニュアンスが異なる。「これがないとすべて駄目になってしまう」というような意味)。

「小学生のうちにやっておきたい勉強のしつけ」。この本のなかで、「最初に全体的な概念に触れさせておくと、たとえそれが十分に理解できなかったとしても、それがのちの具体的内容の学習を早める」という心理学実験の結果が紹介されている。

重要な点を把握する「鳥の目勉強法」の効用は、興味を失わない、理解しやすいだけではない。いま一つの効用は、「重要な点」を把握できることだ。学力とは、重要なことに集中できる能力だ、といってもよい。

膨大な情報の中で途方にくれる

多くの教授が、「この点はcrucialだ」と連発していた。学習で重要なのは、crucaなこととtva(砦細)なことをはっきり区別することなのである。しかし、何が重要かを把握するのは、きわめて難しい。部分部分を見るだけでは、なかなそのようなウエイト付けができない。鳥の目による全体把握は、こうした判断のためにも要なのである。これを「幹と枝葉の区別」と表現している。

「幹と枝葉の識別能力は鳥の目勉強法によっても獲得できる」というのが、主張である。重要な点を把握し、それに力を集中せよ。頭のよい子、勉強のできる子は、幹をおさえるのが上手(勉強の苦手な子は、何が要点かわからず、膨大な情報の中で途方にくれる)、幹と枝葉を区別する能力は、生来的な素質でなく、教師や教材によって大きく影響される、と述べている。

八割までをやる試験問題を解く場合、一つの問題にいつまでも掛かり切りにならず、一応の答えを出したら、別の問題をやる。そして、時間が余れば、戻ってくる。これは、誰もがやっていることだろう。同じことが、勉強一般についてもいえる。つまり、まず、八割までをやる。それができたら、別のことに移る。一般に、残りの二割は難しい。少なくとも、努力にみあった成果が得られないことが多い。

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