雑学まとめ

当サイトでは、明日すぐに友達に話したくなるような、あらゆる情報を紹介しています。

ペット

人々は犬をたんなる生物機械とみなそうとした

投稿日:

この社会の誰もがそうであるように、人間を取りまく文化によって形づくられる一連の慣習の中で育てられた。理論的思考や研究にもとづく考察をおこなう場合、私たちのまわりの文化的、宗教的、哲学的慣習から距離を置こうと努めはしても、やはりその影響は、わずかといえどもまぬがれえない。偉大な文学作品や詩が犬についで書かれることはあっても、もちろん犬によって書かれることはありえない。

では、動物の知的水準の中で、あるいは人間の知能と比較して、どのあたりに犬は位置するのだろうか。私たちは犬が社会に広く日常化しているため、犬の知能や行動といったごく実証的な問題においても、彼らに対する一般の見方や慣習が、実社会に生きる学者のアプローチに影響を与えることを理解しておかなくてはならない。著名なアメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズは、人は自分では考えていると思っても、たんに先入観を組み換えているだけにすぎない場合が多いと指摘している。

遺伝子によってプログラミング

人々は犬をたんなる生物機械とみなそうとした。犬(および人間以外のすべての動物)には意識はないと一般に強く信じられていた。たとえばビーグル犬は、自覚や感情をもち、意識をそなえた考える生き物ではなく、遺伝子によってプログラミングされ、反射作用と機械的反応をおこなうビーグル犬の形をしたいのだと考えられていたのである。この見解は、まずは一七世紀のフランスの哲学者で、数学、哲学、心理学の分野に貢献したルネ・デカルトの分析に負うところが犬きい。

彼らの学習能力も、人間に存在する認知力の変形ではなく、反射作用プログラムの組み換えにすぎず、コンピュータ同様、そこに意識などは含まれないと考えられた。デカルトはすべての動物には意識、知能あるいは人間に類似したいかなる精神性もないと考えた。この理論に従えば、犬はたんに生命をもった機械ということになる。大勢の心理学者や哲学者がこの説に賛同し、現在でも多くの科学的記述にそれが散見されるのである。

-ペット

執筆者:

関連記事

no image

犬の吠え声-猟師たちは意図的に声の調和がいい犬を選ぶ

集団になった犬の吠え声はきわめて音楽的で、猟師たちが意図的に声の調和がいい猟犬を選ぶことがある。たとえば、一六一五年にジャーヴァス・マーカムは、声質の異なる猟犬の組み合わせ方を紹介している。美しい合唱 …

no image

犬の流動性知能を鍛えるには?

犬の流動性知能を増加させるには、たくさんの方法がある。最も簡単なのは、犬を新しい環境に移し、安全で統制のとれた状況のもとで新しい刺激パターンを経験させることである。豊かさを増すためのプログラムは、若い …

no image

ニシキへビをペットとして飼うある人

「この子たちはわたしの赤ちゃんなんです」とウォルカーは、作家のスーザン・フェントンに語った。アメリカの裁判史上もっとも奇妙きてれつな監護権訴訟で、ミシガン州ノヴィ在住のリンダ・ウォルカーは、最愛のニシ …

no image

犬の訓練士の仕事の体験を語るある人の話

犬との体験を語る、ひとりの訓練士の話をご紹介しよう。ある五十代のご夫婦が、私の初級クラスにつがいのダンディ犬を連れてきました。雌は気分がいいと何歩か歩いてくれるのですが、雄のほうは頑として動かないとき …

no image

動物の思考能力-理論的思考や知性にもとづく行動をするのか

彼らは私が犬を擬人化している、つまり人間にはあっても動物にはない動機や意識を大にあてはめているにすぎないというのだった、とある飼い主。私が大学で心理学を学ぶあいだ、教授たちは愛犬の行動を、意識をもった …