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ミサイル危機は人類史上、最も危険な瞬間だった

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我々は今、とりわけ深刻かつ危険な時代に突入しつつあり、大量破壊兵器を入手できるかもしれない非情な敵、イラクを攻撃すべく準備を進めている。こうした危険多くの人々が指摘したように、安易に武力を行使した結果、長期的には更に深刻になるだろう。学識経験者を交えた対策委員会はこう結論した。

戦略アナリストのマイケル・クレポンは、さまざまな脅威を念頭に置きながら、二〇〇二年末の日々を一九六二年のキューバ・ミサイル危機以来、最も危険な時期と見なした。二〇〇二年二月に、原子科学者会報の有名な終末時計は午前零時に向けて二分進められた。それはブッシュ政権の国家安全保障戦略と核戦力体制の見直しが発表され、世界を震撮させる以前のことだ。現在の脅威に対する危惧は、現実の問題として世界中に広がっている。

当時の意思決定者は間違いなく、世界の運命が自分たちの手に握られていることを理解していただろう。ミサイル危機は人類史上、最も危険な瞬間だったと、アーサー・シュレジンジャーは二〇〇二年一〇月にハバナで開かれたキューバ危機四〇周年記念会議で述べた。会議には、この危機が進行していた時、政権内部でそれを目撃した人々も出席していた。それでも、この会議で明らかになったある事実に、出席者たちは衝撃を受けたかもしれない。

懸念をより現実的な視点から見るには

これらの懸念をより現実的な視点から見るには、キューバ・ミサイル危機がなぜそれほど危険な時期だったのかを考えてみるのがいいだろう。その答は、この先にある危険に直接関わっている。こうした危惧の念の裏にどんな理由があるかは、入念に検討する価値があるが、焦点を絞りすぎると誤解を招きかねない。

一九六二年一〇月に、世界は核戦争のまさに寸前までいっていたことを知らされた。アルキボフという名の男が世界を救ったと、この会議開催に携わったワシントンの国家安全保障公文書館のトマス・ブラントンは言った。

彼が言及していたのは、ソ連潜水艦の士官ワシーリー・アルキボフのことで、危機が最も緊迫し、潜水艦がアメリカの駆逐艦に攻撃されていた一〇月一七日、核を搭載した魚雷を発射せよとの命論を拒んだ人物である。この時に発射していれば、ほぼ間違いなく大戦争に発展していただろう。

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