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心理学

メスのあとを執拗に追いかけまわす

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毎朝、オスはぶつぶついったり、大声を響かせたりしながら、自分の居場所と行為の準備ができていることを隣人たちに知らせてまわる。やがてメスの一頭にさかりがつくと、彼は木々の合間をぬってそのメスのあとを執拗に追いかけまわす。

オスは成熟の徴となるほおの小袋が発達すると、果実がたわわに実る広いテリトリーにマーキングし、そこを守りはじめる。そしてメスのオランウータンが何頭か、そのテリトリーのなかにもっと小さな巣をつくる。

メスに受精能力があるのは約五日間だけだ。その発情期のあいだに妊娠すると、メスはそれから七年以上も発情することがない。だからオスとしては、さかりのついたメスのそばにつねに待機し、同時にライバルたちをよせつけないようにしなければならないのだ。

すでに中年期を迎え、気むずかしくて怒りっぽく、小さな目をぎょろりと光らせた巨体のオランウータン。それでもオランウータンの基準からすればとガルディカスは書いている。「TPはまちがいなくハンサムの部類に入った」さらに彼女はつづけている。「そんなTPのあこがれの的は、プリシラだった。

オランウータンを研究しはじめた

TPと一緒にいるときのプリシラは、以前にもましてだらしのない姿になっていた。TPならもっと見苦しくないメスを選べただろうに、と思ったものだ。しかしTPの迫りかたからして、どうやらプリシラには性的な魅力があったようだ。

ボルネオのタンジュン・プチン自然保護区に住む野生のオランウータン、スロートポーチにしてみれば、求愛行動にともなうそんな不都合はなんでもないことだった。一九七年代、霊長類学者のビルーテ・ガルディカスがこの地のオランウータンを研究しはじめた。

面倒なことに、オスのオランウータンの体格はメスの二倍もある。だからそのぶん動きも鈍くなるし、食欲も旺盛だ。したがって、機敏に動く小柄なパートナーに追いつくためにも、食事を抑えなければならない。

-心理学

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