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宇宙

マリナーの火星探査

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マリナー9号(8号は失敗)は近傍を通過するだけではなく、火星を周回する軌道に乗せることを目的に、七一年五月に打ち上げられた。マリナー9号のことを覚えておられる方はいるだろうか。今はその名前を聞くことがほとんどないので、知らない人も多いかもしれない。

打ち上げ五カ月後、マリナー9号は火星の周回軌道に入り、地球以外の惑星を回る最初の人工衛星となって一年以上飛び続けた。

その間、最も接近した時で千四百キロ以内の距離から七千三百枚以上の写真を撮影、この惑星に水の存在を示す証拠があるという新たな事実が発見されることになる。

六九年二月、三月と相次いでマリナー6号、7号が打ち上げられ、火星へと向かった。そして探査機は三千四百キロの距離から、きわめて解像度の高い二百一枚の写真を送信してきた。それによって火星の地形がクレーターの痕跡だけではなく、巨大な隆起と峡谷の入り乱れた複雑な様相を呈していることが明らかにされた。この事実は科学者たちの関心を大いに刺激した。

七五年三月には約三百二十キロのところを通過、それまでと合わせて三千七百枚もの写真およびさまざまなデータを送信してきた。それらを分析した結果、水星には大気も水もなく、表面は無数のクレーターで覆われていて、いわば鉄・ニッケル合金の塊のような姿が浮かび上がってきた。

火星探査機バイキング

マリナー探査機の最後は水星を目指して七三年十一月に飛び立ち、途中金星に接近して写真を送信した後、およそ五カ月半後に最初の水星接近を果たした。この時の水星からの距離は約七百キロだったが、その後、太陽軌道に乗って周回し、さらに二度、水星に近接する機会があった。

マリナーの一連の観測の後を継いで登場したのは、火星探査機バイキングと、その名のとおり金星をターゲットとするパイオニア・ビーナス号である。バイキング1号、2号は七五年八月、九月に続けて打ち上げられ、翌年六月、火星軌道に乗った。

バイキングはそれまでのマリナーと異なって、軌道を周回するオービター(軌道周回船)と観測計器を組み込んだ着陸船との一つの部分からなっており、着陸船を火星地表に軟着陸させて土壌試料を採取、その場で自動的に分析する能力を備えていたのだった。

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