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キューバミサイル危機の最も劇的な瞬間

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ミサイル危機の最も劇的な瞬間は、一〇月二五日の安全保障理事会で、アドレイ・スティーヴンソン国連大使によってもたらされた。キューバにあるミサイル基地をアメリカの偵察機が撮影した写真を公表して、ソ連側の欺購を暴露した時である。キューバ危機が悪化していた頃、ジュピター・ミサ打ルの指揮権は一〇月三日、いかにも挑発的に盛大なファンファーレと共にトルコ側に委ねられた。そのイべントはモスクワでこそ間違いなく注目されたが、ワシントンではそうはならなかったとガートホフは言う。アメリカでは、それは単に合理的な不合理のもう一つの実践例と見なされたのだろう。

頭の体操として、仮に地球外から観ている生物がいたと想像してみよう。その観察者の目にはスティーヴンソン的瞬間はどう映じただろうか。スティーヴンソン的瞬間という概念は歴史の記憶に刻みこまれ、我々を破滅させようと企む宿敵に勝利したことが祝われた。その生物を火星人と呼ぶことにし、ドクトリンだとかイデオロギーといった地球の概念とは無縁の生物だと考えよう。火星人は、歴史にフルシチョフ的瞬間があったとはまず思わないだろう。

ソ連が突きつけられた絶大な脅威

ソ連が突きつけられた絶大な脅威と比べれば、ジュピター・ミサイルなど細微な問題にすぎなかったと火星人は思い当たるだろう。ソ連のニキータ・フルシチョフ首相ないしソ連の国連大使が、一九六一年から六二年にかけてトルコに設置されたジュピター・ミサイルの写真を芝居がかった方法で暴露した瞬間もなければ、人類の歴史で最も危険な間が近づいている時、トルコ軍に盛大なファンファーレと共にミサイルを挑発的に委譲した瞬間もなかったと考えるに違いない。

火星人は初論、ソ連がトルコに対し侵略すると威懸していないことも見てとるだろう。ソ連がそれまでの半世紀間にたびたび侵略され、国土を破壊され尽くした事実をも想起するだろう。そのうちの二度は、再軍備したばかりのドイツ軍による侵略だった。一度、一九一八年に、英米及びその同盟国によってソ連は侵略された。ドイツの豊かな西部地域は、世界最強の超大国が率いる敵の軍事同盟にこの時も加わっていた。

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