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キャバリアスパニエルは一六世紀からヨーロッパと英国で知られていた

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もともと愛玩犬として飼われていた犬の多くは、体格と同時に気質によって選ばれた。スパニエルや、スパニエルの血が流れる犬は、その穏やかな性格で選択されることが多かった。その最高の例がキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルである。遺伝的なものと性格性格に関わる多くの要素は、遺伝的なもので決定されている。つまり犬の性格的特徴も、犬の本能的知能が関与するその他の行動特徴と同じように選択育種できる。

キャバリアのような小型のトイ・スパニエルは、一六世紀からヨーロッパと英国で知られていた。人なつこく、攻撃性のないところから、誰にも愛される、人気の高い家庭犬になった。絵画の中では、もっばら家族のペットや、かわいらしい装飾品として登場する。この犬の姿は、(少し挙げただけでも)ティッイアーノ、ファン・ダイク、ヴェラスケス、フェルメール、ホガースなどの大画家の作品に描かれている。王はこの犬種を愛し、とくに優しく家庭向きの犬を選んで繁殖させた。

愛玩犬としてこの犬が人気者になったのは

その名の示すとおり、愛玩犬としてこの犬が人気者になったのは、英国のチャールズ二世のせいでもあった。おかげで彼らには王の在位中(一六六〇~一六八五年)、宮殿の中を自由に歩き回ることが許された。それほど遠くない昔のこと、ひとりの英国紳士がロンドンの裁判所にキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルをともなってやってきた。裁判官は大連れの姿を見とがめて審理を中断し、はっきりと刺のある声で、犬をただちに法廷の外へ出すように命じた。彼は自分にも関わりのある事件の判決を聞に、そのまま法廷へと入った。

すると、失礼ながら、閣下、わたくしの理解致しますところ、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルはすべからく枢密院には無条件で出入り可能となっております、と犬の飼い主である紳士が反験した。つまり、彼がバッキンガム宮殿の門を足で播けば、入門を許されると解釈して良いでしょう。彼らは宮廷に入ることを許され、いかなる宮殿においても、また国家政府ないし国王の庇護および指図をあおぐ機関においても、退けられてはならないのです。記録によると、この小型スパニエルの群れを猟犬として飼っていた貴族もいたようだが、その姿は想像しがたい。

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