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クウェートの石油生産と投資からの利益に大きく依存していたイギリス

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ナセルは非同盟運動を支えた人物であり、彼の影響力は他国にも及び、独立の機運を促すのではないかと恐れられた。中東では悪漢はナセルであり、狼狙した米英の指導者からは新しいヒトラーと呼ばれていた。こうした不安は一九五八年に現実化するように見えた。イラクでクーデタが発生すると、米英両国で激しい議論が起こった。イラクでナセル主義によると思われるクーデタが起こり、イギリスの支援する政府が転覆させられた。イギリス経済はクウェートの石油生産と投資からの利益に大きく依存していた。

政策担当者はクウェートが独立を画策し、サウジアラビアまでがこの病に冒されるのでは、と恐れた。アメリカはサウジアラビアや湾岸の首長国などのより重要な国に対し、強制介入やむなしとする同様の立場をとった。イギリスはクウェートに名目上の独立を認めることにしたが、万一、事態悪化の場合、問題を起こした相手が誰であろうと、容赦のない介入の必要を認めざるをえないと、セルウィン・ロイド外相は表明した。

中東の戦略的な位置と資源ゆえに

中東の戦略的な位置と資源ゆえに、もう一つきわめて重要な国で、ナセル主義かぶれが危惧されたのはヨルダンだった。アイゼンハワーはレバノンに派兵し、ナショナリズムの脅威と思われる動きを封じ、パイプラインの安全を確保した。彼は世界の戦略的最重要地域への懸念を繰り返し、ここの支配権を失えば、中国を失った以上に始末の悪いもの戦後最天の惨事となると強調した。イスラエルはイギリスの支配を確実にする協力をした。国家安全保障会議宛のメモにはこう提案されていた。

アラブの急進的ナショナリズムと戦い、必要な場合には武力を行使してペルシャ湾の石油を確保するつもりであれば、近東に残る唯一西洋寄り強国として、イスラエルを支持するのは論理上、当然であり、それに周辺の大国であるトルコとイランとも提携すべきである、と。当時、この国は英軍の中東基地になっていた。ワシントンの政策立案者たちは、イスラエルだけがこの地域において事態救済のため危険を顧みない唯一の地域強国であると気づいた。

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