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心理学

交通事故の賠償金目当てで使う仮病

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賠償金目当てで仮病を使っているのではないかと言う。しかし、彼はけっして意図的にそうしているわけではない。それがいわゆるヒステリーという病気の本態である。

加害者である会社の社長さんが彼を見舞い、心から自分たち加害者としての責任をお誌びし、「どんなふうにでも償いをいたしますから」と言ったその一言が、どうやら無意識の引き金になっていた。

調べてみると、交通事故が起こった直後には、まだ足は普通に動いていて、歩くことができた。一週間ぐらいたって彼の足は突然麻痺を起こし、いまのような状態に陥った。つまり、事故と直接の因果関係があるよりは、何かそれ以後の心理的な原因によるものらしい。その原因というのは、たしかに補償問題と深く結びついている。

このようにして、身体があるドラマを演じて、その結果、補償金を得たり、みんなの同情を獲得したりする身体の演技によって得られる利益。R氏は裁判でもとうとう勝利を得、百万円の補償金を獲得することができた。

演技型パーソナリティの持ち主であった

R氏は古典的なヒステリー、演技型パーソナリティの持ち主であった。実は、戦争中の米軍にも日本軍にも、戦争にともなう死の恐怖や砲弾の衝撃、あるいは戦友の死を目の当たりにするなどのショックの中で、このR氏と同じように、身体による演技によって足がきかなくなったり、目が見えなくなったり、声が出なくなったり、いろいろな身体の障害をきたす人々がいたようである。

R氏は、その生活史をよく調べてみると、小学生時代、どうしても学校に行きたくないと思って寝ると、翌朝ものすごい頭痛や目まいが起こって歩けなくなった。このように、いままでもときどきこのような演技を身体で演じる機会があった。

鑑定を行なった精神科医は言った。「あなたは結局、百万円で足を一本売ったようなものですよ。もういつまでも演技を続けていないで、おカネもいただけたんだし、もう少ししたら自分で自分に暗示をかけるのをやめて、早く歩けるようになってください。あなたがそういう気持ちになれば、そうなれるんですから」と説得したという。

-心理学

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