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心理学

公私を混同するなと言っても

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公私を混同するなと言っても、一方では平気でセミナー屋さんと親しくし、研究所の人脈や仕組みを利用しながら、結構ギャラのいいところで稼いでもいる。みんなに時間を厳守しろと言っていながら、自分は平気で遅れたり、すっぽかしたりする。それも、あくまで本人の主観の中では筋が通っている。

内向型の人は、自分の主観の中がきちんとしていることが大切なのであって、それがどの程度現実に実行されているかにはそれほど大きな関心がない。それだけに、部長としての主観の中できちんとしたことを言うわけだが、そうであればあるほど、頭の中で考えているB部長の自己イメージと、彼女の現実の生活との間の矛盾は大きいものになる。

自分の心の中の超自我に忠実であることが大事だ。自分は精神的にとても高尚な人間なんだと思い込んでいる節がある。それに、内向型の人にありがちなことなのだが、一つのことに主観の中で一生懸命になっていると、客観的な世界の中での約束とか、人と会うことなどを忘れてしまうことがあるのだ。そのためのすっぽかしなのだ。

秘書役をやらされているC子さんは

秘書役をやらされているC子さんはこの矛盾を毎日見せつけられて、どうにも困り果ててしまう。しかし、ほかの研究者たち、あるいはほかの学会の先生たちには、ほとんどわからない。理路整然と行ない、すましているのがC部長なのだとみんな思っている。

一生懸命読書をしているとき、あるいは研究論文を書いているとき、そんなふうに主観の中の世界に閉じこもっているときは、彼女はとてもすぐれた能力を発揮する。しかし、ひとたび客観的な世界に暮らす自分に戻って、タテマエの枠を外れたとき、生身の彼女は意外に幼く自分勝手で、感情的で、利己的なのだ。

なぜC子さんにはあんなに厳しく当たるのだろう。それは、C子さんには自分の自己矛盾の全体を見られているという意識があるからだ。それにC子さんも、ついつい日うるさい母親のように、ときどきは感情的に反応して、その矛盾を彼女に突きつけることがある。

-心理学

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