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宇宙

コペルニクスに先行する天文学といえば

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私が自分で開拓すべき未知の広野は、いったい、どこに残っているのであろうか。それは堅実で累積的な進歩発展などという生易しいものではなく、従来拠って立ってきたところの基盤を一挙に覆すような劇的な変革をともなっていた。そんな異国の状況を遠く眺めて、東洋の島国の若くて野心的な物理学徒が、世界からひとり取り残されていくような深い孤立感にまれていたとしても、無理もないことだったろう。

理論物理学者になろうとしたのは、手遅れではなかったろうか。実際、二十世紀の四分の一が過ぎたばかりだというのに、物理学の世界では新発見や新理論の提起が相次ぎ、その進展はまさに加速度的な勢いにあった、とある物理学者。

古代バビロニアに始まる科学の歴史をひもといてみると、人類は過去に何度か、劇的な科学的変革を経験している。そうした典型として即座に思い起こすのは、あまりにも有名なコペルニクスの例である。

プトレマイオスの天文学は

恒星についてのプトレマイオスの天文学は、今でも実用に耐え得る内容を持っているといってもいい。だが、天体の観測技術が進むにつれて、星学書と実際の天体の動きに食いちがいがでくる。プトレマイオスの後継者たちは、その度に星学書に次々と修正を加えねばならなかった。

コペルニクスに先行する天文学といえば、周知のように、紀元前後に体系化されたプトレマイオスの天動説であった。今日でこそ、そんなことを主張したら一笑に付される天動説だが、十六世紀に入るまでは、地球が宇宙の中心にあることは疑いようもない科学的真実であり、人間の生活全般に影響を与える。少なくとも西欧社会では)思想的拠りどころであった。

十三世紀のカスティーリア王アルフォンソ十世は、そのあまりに複雑な天体図を見て、神が宇宙を造るときにわれわれに聞いてくれれば星の位置をもっとわてかりやすく変えるように助言したろう、と嘆いたそうである。その点ではコペルニクスも同じ思いだった。彼は、完全なる神が、かくも不細工な宇宙を造るはずがないと考え、その生涯の大半を費して天球の回転に関する新しい体系をまとめあげるのである。

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