ペット

近所の猫が遊びに来る

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クラリッサという人物と猫のお話。

猫は、夫妻が泊まっている家からさほど離れていないコンドミニアムにいるカップルのペットだった。ある日、クラリッサが主寝室で休んでいると、近所の猫が開いた窓から飛びこんできた。

クラリッサは、アリゾナ州セドナ付近の岩が広がる美しい地方で夫と休暇を過ごし、有名なベルロックから一、二キロしか離れていない保養地に滞在した。そのとき彼女は、人なつこい猿みたいなのら猫が保養地をうろついているのに気づいた。

そこにいる彼女を完全に無視しながら、のら猫は我が物顔でベッドの下にもぐりこんだ。一瞬の後、大胆な訪問者はふたたび姿を現わして、クラリッサにテレパシーでたずねた。「ツナサンドはどこ?」。クラリッサは笑い声をあげながら、心に考えを浮かべた。

「猫のためにツナサンドをベッドの下に置いておくんですか?」と彼女はたずねた。夫妻は吹きだしながら、「ええ、ラスプーチンとわたしたちのあいだのゲームなんです。でも、どうしてご存じなんですか?」「ラスプーチンから聞いたんです」。クラリッサがそう答えると、ふたりはいっそう大きな笑い声をあげた。

猫の飼い主の夫妻とでくわした

「ベッドの下にツナサンドはないわよ」。嫌悪と紙一重の落胆を漂わせながら、猫は数秒間クラリッサを見つめてから、寝室から飛びだして、保養地をとりまく森に消えた。その日、自然を満喫しながら散策していたクラリッサは、猫の飼い主の夫妻とでくわした。

数年前の労働者の日(九月第一月曜日)、クラリッサは、カリフォルニア州サンホゼの私立探偵からの依頼で、女性と赤ちゃんが行方知れずになるという気のめいるような事件の調査を手伝った。

行方不明の母子の家に入ったとたん、りっぱなシェパードがクラリッサに歩みよった。「彼は、わたしが手を貸すためにやってきたことを承知していました」とクラリッサ。

「彼はテレパシーで、さびだらけの古いピックアップのイメージを送って、家に押し入ってきた男の姿を描写したのです。彼は侵入者を知っていたに違いありません。というのも、彼はわたしに、ピックアップが見つかるはずの、数百メートル四方の地域の映像も送ってきたからです」とのこと。クラリッサは、沈痛な口調で、事件の結末はハッピーエンドではなかったと説明したのだった。

なかなか面白い話である。

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