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医療

研修医不足と無責任な話

投稿日:2015年7月31日 更新日:

研修医不足と無責任な話。
本来、研修医については、基準として、研修医二・五人について一人の指導医がつく。そして研修医というのは、まだ医者の卵で半人前である。指導医がちゃんと指導しているなら、研修医が来なければ指導医は暇になるはずである。

人手不足になったので、大学病院が派遣先の地方の病院から医者を引き揚げるというのは無責任な話。まず研修医がいなくなると人手不足になるというのがおかしな話だ。

まともな経験のある指導医なら、研修医二・五人分くらいの仕事はラクにこなせるはずだ。研修医がこなくなって人手不足で病棟運営ができないというのは、実は指導医がまじめに指導をして来なかった証拠とも言えるのだ。実際、大学病院で研修すると思い知らされることだが、指導医というのは、ろくに病棟にいないという。

満足しない人のほうが多いということを

全国医学部長病院長会議では、八割の大学病院が人手不足なので臨床研修制度を廃止してくれと言っているそうだが、逆に言うと八割の大学病院がまともな研修をしていないとも言えるのだ。実際、一四年度から始まった臨床研修制度が終わって一年目に厚生労働省がとったアンケートでは、大学病院で研修した人のうち、満足と答えた人は三四・七%、不満と答えた人は四三・四%で、満足しない人のほうが多いということは、きちんと受け止めるべきだ。

わからないことがあったり、患者さんの具合が悪くなると、電話をしたら来てくれるというのが関の山だ。一日に一回くらいは教えに来てくれるがマンツーマンの指導とは程遠く、ほとんど実験室にこもっているというのが主流だ。

もう一つ無責任なのは、いったんその病院に雇われた医者を返せということだ。実は、たとえば派遣先の病院がどこかの市立病院だった場合、その医者は大学を辞職して、その市に雇われた公務員の形になっている。それを勝手に辞めさせるのである。で、戻った大学病院のほうは、実はポストが用意されていないのである。

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