ファッション

毛皮を使ったデザイナーは大勢いたが

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ダラスとサン・アントニオにあるモリス・ケイ&サンズ・ファーズ社は一五%増、ニュージャージー州フレミントンのフレミントン・ファー社は二五%増。かなり前から、ジャーナリストたちが毛皮の復活を吹聴し始めていた。

それまでも、そしてそのシーズンも、毛皮を使ったデザイナーは大勢いた。九年代後半、毛皮人気は確実に上昇してきていたのだ。九年代半ば頃から、小売業者の売上増加の報が流れるようになり、一九九六年には、デトロイトのブリッカー=チュニス・ファーズ社が二五%の伸びを示している。

一九九八年三月、『インターナショナル・へラルド・トリビューン』紙のジェフリー・ワイナーがこう述べている。「女性たちは、悪びれることもなく、また、ステータスなどというものは全く意に介せずに毛皮を着ているらしい。毛皮愛用者の新たなイメージは、スマートで若く、セクシーで華やかというものである。今のファー・スタイルは、とんがった超モダンな感じなのだ」。

ロング・コートよりもファー・ストリップ

毛皮のスノップな評判を軽蔑していた彼女たちも、今では気軽に警沢さを手に入れられるようになったの。ファー・キュリアスにとっては、一メートル五〇センチのロング・コートよりもファー・ストリップを買うほうがはるかに正当化しやすい。

『ウイメンズ・ウェア・デイリー』のエリック・ウィルソンが「一九八七年の株価大暴落以来、毛皮の需要はおそらく今が最高だろう」と宣言している。それでも、近年、プラダのカラーほどマスメディアの注目を集め、一般消費者に毛皮を受け入れさせたスタイルはない。それは、毛皮に惹かれながらも神経質になっていたファッション・ヴィクティム、すなわち毛皮に興味はあるという人たちに、いい言い訳をくれたようだ。動物愛護問題に関心を寄せる人々も、殺される毛皮獣の数が少ないということで罪悪感が薄れる。それに、ファーの量が少なければ値段も安くなる。

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