ペット

カリフォルニアキングスネークに飲みこまれかける

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ガラガラ蛇が、巨大なカリフォルニアキングスネークに飲みこまれかけているのに気づいてぎょっとしたある飼育員のお話。動物園の飼育係マーク・オシェイは、猛毒のヒシモンガラガラ蛇の喉に五時間半息を吹きこみつづけ、蘇生させた。

飼育係は半分飲みこまれかけたガラガラ蛇をひっぱりだしたが、すでに心臓は停止していた。五時間半、たゆみなく努力しっづけなければならなかったが、彼の粘り強さは報われ、ガラガラ蛇はとうとう息を吹き返した。

機転のきくオシェイは、チューブを蛇の喉に差し入れて、人エ呼吸をしはじめた。オシェイはくたくただったが、大喜びして、その蛇を、キリストが蘇らせた死者の名前なんでラザルスと名づけーそれ以降、そのガラガラ蛇が自分専用の艦で暮らせるようにした。

ペットと心のきずな

オレンジ色の非対称な斑点が黒地に雑然と散らばっているせいで、その猫の顔はグロテスクな人面三歳の少年らしい素直さで、その小さな妖怪じみた顔をじっと見つめると、魔物猫、略してデーモンと名づけた。

ブラッドは、少年だったころ、飼っていた猫と信じられないような心のきずなを結んだ。肉体的には、どこといって変わったところのない猫だったーただ、遺伝子の組みあわせのいたずらのせいで、母なる自然が規則正しいオレンジ色の横縞にしようと思ったものが、おかしな形のぶちになっていた。

ブラッドが牛に餌をやっていようが、鶏小屋で卵を集めていようが、かわいがっている子牛たちにくしをかけてやっていようが、彼の仕事ぶりを静かに観察するかのように、デーモンは彼の肩に乗っていた。彼のことが大好きだったのだろう。

デーモンは、船乗りの肩のけムよろしく少年の肩に爪を立てたりせずにバランスをたもつく。ブラッドが育ったアイオワの牧場で牛や豚に餌をやっていると、そばの家畜小屋の低い屋根から彼の肩に飛び降りるのだった。ブラッドがどこへ行こうと、その猫はどこからともなく、ほとんど魔法のように姿を現わした。

冬になり、ブラッドが大平原の厳しい寒さに備えてウールの厚手のコートを着るようになると、バランスをとるために必要なかぎりで遠慮なく爪を立てるのだった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加