雑学まとめ

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心理学

感覚にたよりすぎれば

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生きがいということを感覚的にとらえて、生きがいの感じにとらわれてしまうことは、迷妄を含んでいる。感覚にたよりすぎれば、どうしても評価や産物によって生きがいを感じたり失望したりしてしまう。愛するときに、報酬によってかいが違ってきてしまうのと同じ。

瞬間瞬間の過程が大事で、それが結果として成功したか失敗したかは二の次なのに、私たちはどうしても結果にとらわれてしまう。いわんやその結果や産物の、他人や世の標準と比べての大小などは、その人の能力や特性によって当然違ってきてしまうのに、やはりそれにとらわれてしまいます。効率のよい機械を与えられた者が効率のよい仕事をして自己実現的満足感に浸ってしまうのです。

こうした迷妄は避けることのできないものであり、私たちは迷妄から抜けきることなど、おそらくありえないでしょう。現実の社会生活の中では、迷妄を含んだ生きがいの感覚にたよらないではいられないし、評価や比較をせずにはいられない。結果や産物によって働きがいを感じ、恋愛や狭い家族愛、同朋愛によって愛するのです。

自己超越も規範ではない

自己実現とか自己超越がこころを問題にしているので、これが理念として押しつけられる感じになったら、それこそきゅうくつでやりきれなくなってしまうだろう。

閉ざされた集団主義や個人主義を経てこそ開かれた人間愛に行けるということと同じ、やむをえない宿命なのだと思います。私たちの現実の自己実現の道は、つねに不純であり、迷妄を含んでいる。不純ながらに、そこにやはり筋がとおっているのが現実の自己実現であって、純粋なものでなければならないと思うのは、これまた人間の弱さと現実を知らない迷妄だといえます。

そもそも私たちは、行動を規定したり、意志的に変容することはできても、こころはありのままでしかないのですから、このような心であれといわれてもどうしようもないのです。そこをはきちがえて「共同存在意識をもて」とか自分にこだわってはいけない」という強制が自他の心に対してなされてしまうならば、人間は再び自己欺噛の衣を着ざるをえないでしょう。

-心理学

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