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医療

医者になりたいと思い実際になってみると感じる大きなギャップ

投稿日:2014年11月20日 更新日:

医者の子弟は、医療の現実を見てきているから、医者はこんなものだという見方ができている人たちである。親が医者だから医学部に進んだというケースはけっこう多い。医学部に入ると、医者の子弟が多いことに気がつく。医者である親が自分の職業を継がせたいと思うのは、それだけ職業としては安定していたからだろう。

こういった学生は、中学、高校時代も医者の子弟ということで、世間から特別視されることに慣れているために、医者にあまり幻想を抱いていない学生たちだ。心のどこかに医者否定論が存在し、親の患者に対する横柄さ、製薬会社の営業マンとの癒着を目の当たりにしてきた人間である。医者に対して批判的な目を持つということで、一番冷静に医者を見つめられる学生かもしれない。その最大の理由は、医学的知識があるだけでは、患者さんの要求を満たすことができないからだ。あるいは、医者にはなりたくなかったが、病院の一人娘だから、無理やり医学部に入れられてしまったという学生もいる。

医者の職業としてのすばらしさ

現実は、医療の現場で人間の生や死への多様な価値観を経験することで、初めて自分が医者としてどう生きるかが決まってくるものだろう。そこで、医師という職業に抱いていた幻想は消え、医者としての意欲を失い、医者としてどう生きていけばいいのかわからなくなってしまう。そうなるまでには医者になって十年以上の歳月がかかるという。これは医療の現状をあまりに知らなかったこと、先入観で人を救うことが単純に尊いことであるという見方しかできなかったためである。

子供の頃医者に命を助けられた、母親が医者の懸命な治療で助かったなど、医者の職業としてのすばらしさに引かれたことが動横になって、医学部をめざす場合がある。これはある意味では純粋で、そこには営利目的は存在しないし、人のために働ける職業につきたいという真摯な態度がある。しかし、それだけに医学部入学後のショック、さらに医師国家試験に合格し、臨床の場で見聞きする現実とのギャップの大きさに落胆すると、医者になろうとしたときの純粋な動機は、一瞬にして消えていってしまうようだ。

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