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医療

医者は論文の質ではなく、その数で決まるといわれる理由

投稿日:2014年11月19日 更新日:

ある医局では昔、助教授の書いた週刊誌の小さな健康記事、製薬会社の広報雑誌のコメントまで研究業績として記載していたことがあったらしい。さらに研究論文の数を稼ぐために、一般向けの本を共著という形で出版し、各章ごとに著者を立て、それを全部研究業績として報告し、数を稼ぐということまでやっていたようだ。

また学会で発表した内容の抄録を少し長めにして図を二、三入れることで、まるで論文のように掲載する学会や研究会があり、医局員はせっせと論文数稼ぎの発表を行なっていたらしい。それくらい、大学病院の医者にとって、論文の数が重要だということである。

日本でもよく知られているネイチャーやサイエンスといった雑誌は、ノーベル賞クラスの論文が掲載されるだけあって、インバクトファクターは高い。海外では、インパクトファクターと呼ばれる研究雑誌の評価がある。これは掲載された論文がどれだけ引用されたかという視点で雑誌を評価したものだ。そういう意味では、日本語で書かれた日本の医学雑誌は非常に不利で、インパクトファクターはほとんどゼロに近いものばかりである。

英文で書かれないとまず読まれない

英文で書かれないとまず読まれないという、大きなハンデがある。また、自分の大学の研究雑誌は、ほとんど他の大学の研究者から引用されることはなく、ただつじつま合わせの研究をしたようなものが論文として通用してしまうらしい。

原著論文と呼ばれるオリジナルの研究論文数を評価対象にするだけで、研究の質までに及ぶ医学部はごく一部だけである。大学病院の医者の価値とは、論文の数だけであるといわれる。それはまさにペーパー、紙の重さの評価なのだ。それ以上の評価はないといってもいい。

英文の論文以外は評価しないというところもある。つまり海外で評価されなければダメだということで、医局員の研究評価を厳しくしているところもある。年間の論文の数が四、五本もあれば十分に評価される。多くの新設の私立医大ではいまだにそんなレベルである。しかし、大学病院がすべて同じような程度ではない。

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