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医者の医療ミスは犯罪か

投稿日:2015年9月25日 更新日:

福島県立大野病院で帝王切開手術を受けた女性が死亡した事件で、業務上過失致死と医師法違反に問われた医師に、二〇〇八年八月二十日、福島地裁は無罪判決を言い渡した。

この事件が注目された一つの背景には、警察なり検察が、医療行為の中身にまで踏み込んで、その選択ミスを刑事罰の対象にできるという判断をしたことだ。

この事件は、かなり医療界から注目されていた事件である。だから、医学部受験生は、面接や小論文の課題になりえるので、多少は勉強しておいてほしい。インターネットで検索するなどすれば、詳しい事件の内容を知ることができるだろう。

今回の場合は、子宮の摘出かの判断ミスで患者さんが死んだとされているが、これが認められれば、医者でなく、司法が、どちらの選択が正しい判断だったかを決め、その判断に従わないと逮捕されるということになる。

たとえば、薬の量を間違えたとか、切ってはいけないところを切ったとか、消毒をきちんとしなかったとか、メスを体に置き忘れたとか、そういう単純ミスなら、過失致死、過失傷害と言われても仕方がない。

医療ミスを刑事で訴えていいのか

そもそも医療ミスを刑事で訴えていいのか。これは、多くな問題である。たしかに欧米ではかなり医療訴訟が多いが、基本的に民事訴訟だということだ。

医療ミスの場合、民事で莫大な損害賠償(へたをすると数十億ということもありえる)を求められることはあっても、わざと相手の具合を悪くさせる(実際、わざとやったら大損するのは明白なので)わけではないから、犯罪ではないというのが基本的なスタンスだ。

たとえば、訴訟社会といわれるアメリカでも、積極的な安楽死(苦しんでいる患者さんに塩化カリウムなどを注射して殺すようなことで、延命治療の中止のことではない)のように故意のものや、禁止されている州で中絶手術をするようなことがない限り、刑事罰は受けない。

医者が医療行為で逮捕されることも手錠をかけられることもない。今回の事件で、産婦人科の医者が手錠をかけられ、逮捕されたわけだが、周囲に与える衝撃は大きく、自分も逮捕されるのではないかという恐怖から、多くの医師が産科の診療をやめて、大学病院に戻ってしまったり、お産そのものの取り扱いをやめてしまった。

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