雑学まとめ

当サイトでは、明日すぐに友達に話したくなるような、あらゆる情報を紹介しています。

医療

医師先生-町の開業医が大学病院の医療より劣っているのか?

投稿日:2014年11月16日 更新日:

たとえば、熱が出て頭痛がするとしましょう。するとだれもが風邪かなにかだろう、と思います。風邪のような症状から兆候が現れる病気は200あまりもあるようです。ところが、風邪もなかなか軽く見ることはできない病気です。実際、脳腫瘍でも、急性肝炎でも、白血病でも最初は風邪かと思われる症状から始まることが多いのです。

大学病院は先端医療、町の身近な個人開業医は、風邪をひいたときに薬をもらいに行くところ、という区分は、確かに世の中でそういう位置づけになっているのである意味では正しい理解だと思います。けれども、それは町の開業医が大学病院の医療より劣っているということを意味するのではありません。

町の開業医のほうは、大事な患者ですから比較的ていねいに診てくれることが多いでしょう。そして、一見風邪と思える患者でも何かありそうだなと疑い、すい臓の検査をおこなってみてすい臓がんを見つけたとしたら、その開業医は立派な名医といえます。

ある種のカン

こういう、ある種のカンは、医学論文を読んだり、学会に通ったりすることで身に付くものではありません。毎日の診察をこなし、さまざまな患者を診るという経験を積む中で磨かれるものです。経験とカンから、万が一の病気を疑って、疑いがあると、考えられる病名を付け、必要であれば専門医療大学病院を紹介するのが、町の名医ともいえるでしょう。

風邪かな、と考えて大学病院に行ったとしましょう。何十分も待たされて、やっと自分の順番になっても、医者の見立ては風邪ですね。で、二、三分で終わるかもしれません。なにしろ大学病院は単なる風邪の患者を診るために存在するのではないのですから、風邪の患者の診断は簡単に終わらされてしまいます。

これは引き出しが多いかどうかがポイントになるようです。引き出しが多ければ多いほど、診断の精度は高まりますが、逆に少なければ狭い選択肢から診断するために間違った見立てをしてしまうことになったり、本当の病気を見逃してしまったりするのです。つまり、目の前の患者の症状を見ながら、どれだけさまざまな病気に関する兆候を思い浮かべられるかということです。

-医療

執筆者:

関連記事

no image

セカンドオピニオン-転院して急激に回復したある患者の例

セカンド・オピニオンを他の医療機関で聞くほうがいいという典型的な例を紹介します。医者であるGさんの九州に住む義理のお母さんは、数年前の三月一二日に急に倒れ、町の病院に運ばれました。CTなどによる検査の …

no image

インフルエンザウイルスの感染力や空気感染

ここでは、インフルエンザウイルスの感染力や空気感染について考えていきましょう。 インフルエンザは大変強く、増殖するウイルスです。インフルエンザウイルスは子孫を残そうとします。 新しく作られたインフルエ …

no image

研究、教育、診療の3つをうまくやっていくことは不可能という意見

学会発表の内容は学会レベルではチェックするが、第三者機関でチェックするようなことはない。同じような学会で発表した内容でも、誰もとがめることはない。専門分野が同じであれば、同じような学会に同席している可 …

no image

犯罪者の性格的特徴

犯罪者の多くが一般の人と同じような性格的特徴をもっていると知ったら驚くだろう。実は、犯罪者だからと言って、一般の人と全く違う性格的特徴があるわけではないという。 犯罪者の多くが自分とはまったく異なる存 …

no image

無駄な医療が患者さん一人一人の負担になる疑問

無駄な医療が患者さん一人一人の負担になる疑問。 心身医学療法というのは医者の持つ専門的技術が評価されているわけですので、かかる医者の技術差が医療費に反映されたことになっています。しかし、一般内科の治療 …