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医療事故の事例-強く印象に残っている1999年の出来事

投稿日:2014年11月18日 更新日:

医療ミス事件で、強く印象に残っている事件では、一九九九年の都立広尾病院の誤薬点滴事件があります。都立広尾病院は明治二八年に開院した名門病院として、高い信頼度を誇っていました。ところが、この名門病院で、生理食塩水と間違って消毒薬が点滴されるという信じられないミスが起こったのです。元院長が裁判で問われた罪状は、医師法違反と虚偽有印公文書作成・同行使の罪、つまり医療ミス隠しでした。

こうした医療事故、医療ミスには、刑事事件としての処罰以外に、厚生労働省の医道審議会による行政処分が加えられます。刑事事件で刑が確定した医者や、保険医の取町消しなどを受けた医者を対象とする処分です。

F子さんが受けた点滴には、予定されていたヘバリン生理食塩水ではなく、消毒剤ヒビテングルコネートが入っていたのです。この薬剤を用意した看護師は、点滴後に注入した注射器を確認しておきながら、ラベルをはがして捨ててしまいました。証拠を隠滅しようとしたと疑われてもしかたがない行為です。F子さんは点滴開始からわずか五分後に容態が急変し、二五分後には心拍停止状態になりました。

死因を偽った死亡診断書

その後の病院側の対応は不誠実で、異状死体の届け出義務にも違反し、死因を偽った死亡診断書、死亡証明書を作成しました。二〇〇一年五月末に処分が決定された二八人の医者の中に、この都立広尾病院の医者の名前がありました。その処分は医業停止三ヵ月。つまり、三ヵ月謹慎したら職場に復帰できてしまうというものです。

医療事故、医療ミスをなくすためには、問題を起こした医者や看護師などが、その後どんな処分を受けているのか、という点に注目することは重要です。被害者の女性F子さんは、中指の関節リュウマチの手術のために広尾病院に入院していました。事件が起きたのは手術翌日。

誤薬投入の事実を隠そうとし、死因の説明でウソをつき、医療ミスであることの謝罪すらしなかった医者が、三ヵ月経ったら、また、患者の診察ができるのです。このような甘い処分しかない現在のシステムには大きな問題があるという意見は多くあります。もし病院を辞職しても、他の病院に移って、患者の診察をしているかもしれません。

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