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医療

医療学会の増えた最大の理由-まさに細胞分裂のように増えた

投稿日:2014年11月19日 更新日:

学会の会長となっている教授は大学を定年になっても、その学会の理事として留まり、権力を振るうことになる。まるで官僚が自分の関係外郭団体を作り、そこへ天下っていくようなものである。

学会の増えた最大の理由は何であろうか。それは医学が細分化され、どんどん専門分野ごとに枝別かれしたためである。例えば、消化器-肝臓病-肝臓ガン-C型肝炎ウイルスというように細分化してしまう。まさに細胞分裂のように、学会や研究会が増えてしまった。

医学の進歩からすれば仕方のないところかもしれないが、学会や研究会が増える理由はそれだけではない。主任教授が自分の研究分野で研究会を作り、そのなかに自分の学閥である他の大学病院の医者を取持込む。学会の最高責任者である理事長あるいは会長というのは、名誉だけでなく権力も伴い、学会は自分の権力を行使できる場にもなる。研究会員は当然ボスの言うことを聞かざるを得なくなる。

日本の医学系の学会の数は一千前後ある。さらにその下には研究会という組織がそれ以上ある。
医者一人が加入している学会数は十くらいある。研究会も入れると、年間、月に一回は研究会やら学会に参加することになる。

抄録作りや会場費の援助

研究会のバックには、製薬会社や医療器械メーカーが協賛という名目でつき、抄録作りや会場費の援助をする。研究をやっていく上で、現在、製薬会社や医療器械メーカーからの援助なくしては難しい。

むろん全員が学閥がらみで研究会が構成されるわけではないが、大半が研究会のボスの息のかかった研究者となる。それだけになかなか自由な討論がしにくくなるというのが実際のところのようだ。

学会や研究会の資金の運用は評議員会で報告されるが、それ以外の目に見えないメリットがかなりあることもたしかだという話もある。医学的に本当に意味のあることであるなら、製薬会社はむしろ積極的に資金を出すべきだが、その選択は難しい。

ガラス張りで、研究会や学会の運営がどのように行なわれているかオープンにすべきであるという意見はある。力のある教授が自分のための学会を作り上げたために、学会の数がどんどん増えてしまったというわけだ。

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